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「G-SHOCK」の初代モデルが立体商標に登録 模倣品対策が可能に

Jul 18, 2023.平野智香Tokyo,JP
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カシオ計算機の「G-SHOCK」が、立体商標として6月26日に特許庁に登録された。登録されたのは初代モデルの形状で、ロゴや文字のない形状そのものが立体商標に登録されるのは初めての事例だ。

「G-SHOCK」は、「落としても壊れない丈夫な時計を作りたい」という発想から開発が始まり、1983年に衝撃耐性能を備えた初代モデル「DW-5000C」が誕生した。今年で発売40周年を迎え、現在では累計1億4千万個以上を出荷、世界140カ国以上で販売されるなどグローバルなブランドに成長した。とりわけ初代モデルフォルムを引き継いだ「5000」シリーズは、「G-SHOCK」の原点でありブランドの中で最も長く販売されているモデルだ。

カシオ計算機は、「G-SHOCK」でもマスターピースである初代モデルの目に見えない価値を可視化させたいという思いから立体商標の登録に向けたプロジェクトを開始。発売から40年にわたり機能や構造の進化を図りながらも、同じ形状を維持し発売を続けてきた結果、利用者がフォルムを見ただけで「G-SHOCK」と認知できるようになったことが認められ、立体商標の登録に至った。

立体商標とは、平面構造ではない立体的な形状のものに商標権の登録を認める制度で、近年大手企業からの申請が増えている商標権だ。従来の商標法では、企業のロゴや商品名のような文字商標や記号商標などに限られていたが、1996年の改正により立体商標が認められるようになった。今回「G-SHOCK」の形状自体が立体商標登録されたことにより、カシオ計算機は色や素材を問わず幅広い模倣品対策が可能になった。

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