4月20日に開業4周年を迎える「ギンザ シックス(GINZA SIX)」だが、1月19日までに全店舗の約1割にあたる22店舗が営業を終了した。ファッションでは、「アディアム(ADEAM)」や「3.1 フィリップ リム(Phillip Lim)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「アニヤ・ハインドマーチ(Anya Hindmarch)」「ブルマリン(Blumarine)」「ビームス ハウス ウィメン(BEAMS HOUSE WOMEN)」などが撤退し、化粧品では、「キールズ(Kiehl’s)」「シュウ ウエムラ(shu uemura)」「シセイドウ(SHISEIDO)」「ジョンマスターオーガニック セレクト(john masters organics select)」「ハッチ(HACCHI)」などが撤退し、「カフェエクスペルト(CAFÉ EXPERTO)」や「銀座大食堂」などの飲食店も営業を終了した。「ギンザ シックス」は開業した初年度に2000万人が訪れたものの、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大でインバウンド消費は消滅し、苦戦を強いられていた。
銀座エリアでは、「ギンザ シックス」内の店舗だけではなく、他の商業施設や路面店からの撤退も相次いでいる。「東急プラザ 銀座」内の「クルチアーニ(Cruciani)」は昨年12月9日に撤退し、「アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)」は今年1月28日で営業を終了する。「タルボット(Talbots)」の銀座店は昨年5月31日をもってイオンにおけるタルボットジャパン事業の終了に伴い閉店した。他に、6月25日に並木通りの「バルマン(Balmain)」、9月26日に「リヤドロブティック(LLADRÓ Boutique)」銀座本店、11月23日に「ストラスブルゴ(STRASBURGO)」銀座店 、12月31日にサザビーリーグが手掛ける「アコメヤ(AKOMEYA)」銀座本店が営業を終了した。8月30日には三陽商会が「ギンザ・タイムレス・エイト(GINZA TIMELESS 8)」を閉店し、ビル自体を売却した。
今年に入り2度目の緊急事態宣言が発出され、春夏シーズンの立ち上げのタイミングで再び人の移動に制限ができた。アパレル業界では店舗撤退だけではなくリストラも進んでいる。新型コロナウイルスによって追い込まれるブランドがさらに増える可能性は拭えないだろう。