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グーグルがWear OS 3.5を搭載した「ピクセルウォッチ」の発売でスマートウォッチ市場に参入

Oct 11, 2022.岩見光Tokyo,JP
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グーグルは、自社独自開発の腕時計型端末「グーグル ピクセル ウォッチ(Google Pixel Watch)」を発売する。「ピクセルウォッチ」は予約を受付中で、10月13日に発売開始となる。「ピクセルウォッチ」と同時に、スマートフォンの新モデル「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」も発表した。本商品の価格は、Wi-Fiモデルが349ドル(39,800円)、4G LTE対応モデルが399ドル(47,800円)となる。価格は、アップルの「アップルウォッチ シリーズ8(Apple Watch Series 8)」よりも安価の設定。

「ピクセルウォッチ」には、最新のWear OS by Google(Wear OS 3.5)を搭載しており、自社の強みである人工知能(AI)などを活用してコンピューターの新たな使い方を提案する。円形のドーム型デザインで、ケースの80%にリサイクルステンレスが使用されており、耐久性に優れている。ケース径は41mm。重量は36g(バンド除く)。円形の3Dドームガラスは、手首をスリムに見せる仕様。ウォッチ本体のカラーは、マットブラック、ポリッシュドシルバー、シャンパンゴールドの3色展開。ケースの右側には画面をスクロールできる触覚式リューズがあり、その上にサイドボタンが1つある。バンドについてグーグルは、アップルと同じように独自のバンドを採用している。付属するバンドは耐汗性を備えた大小2種類のサイズのアクティブバンドだが、ほかにもPET繊維を編んだウーブンバンドからレザーバンドまで、複数の別売りの製品が用意されている。別売りのバンドは、20種類以上ありバリエーション豊かで、スタイルに合わせて選ぶことができる。2023年春には、メタルバンドも発売予定。

アルファベット(Alphabet)が昨年1月に買収したウェアラブル機器メーカーの「フィットビット(Fitbit)」の技術を活用し、利用者の健康管理も行う。デバイス上での機械学習とプロセッサレベルの最適化で、1秒間に1回のトラッキングで継続的に心拍数を正確に測定するほか、歩数や内蔵GPSによる距離計測などに対応。ワークアウトや40種類のエクササイズモードも搭載している。有料の「フィットビットプレミアム」では、ワークアウトのタイミングや休息を優先させるべきタイミングなどを案内するほか、1,000種類以上のワークアウトと400種類以上のマインドフルネスセッションを用意する。 「ピクセルウォッチ」購入者には、フィットビットプレミアムの6カ月無料に加えて、「YouTube Music Premium」の3カ月分の利用も無償提供する。また、グーグルアシスタントも内蔵しているため、ハンズフリーでの利用が可能。対応するスマートデバイスがある場合、腕時計に向かって「ヘイ、グーグル」と話しかけることで、照明のオンオフなど連携動作が可能となる。 

「ピクセルウォッチ」は、現在Android向けに展開しており、対応するスマートフォンOSはAndroid 8.0以降。iPhoneは対象となっていない。グーグルによると「ピクセルウォッチ」のバッテリーは24時間持続するという。24時間というバッテリーの性能は「アップルウォッチ」の18時間より優れている。しかし、バッテリー残量は30分の充電で50%に達し、100%までフル充電する場合は80分かかる。これに対して「アップルウォッチ シリーズ8」は、45分で80%まで急速充電できる。

グーグルとアップルが対抗する構図になるスマートウォッチ市場。今後の動向に注目だ。

 

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