ニュース配信アプリ「グノシー(Gunosy)」を運営するグノシーの執行役員の山本裕太容疑者(40)が、以前不動産会社で執行役員をしていた際、取引先に水増し請求をさせて勤務会社に損害を与えた疑いで警視庁に逮捕された。
山本容疑者は、東証プライム上場の不動産会社のケイアイスター不動産の執行役員だった2018年10月から20年2月までの期間に、業務委託先のウェブ制作会社の20代男性社長と共謀。男性に水増し請求をさせ、勤務会社におよそ3100万円の損害を与えた疑いがある。水増し分は、山本容疑者が代表を努めるコンサル会社や自身の口座などに送金されていた。
今回の水増し容疑は、高額の業務委託費を不審に思ったケイアイスター不動産が20年3月に社内調査を行ったことで発覚。同月、山本容疑者は退社していた。
共謀した男性社長は任意の事情聴取に対し「山本容疑者の指示でやった」などと話しているという。一方山本容疑者は、調べに対し「今は容疑を否認します」と供述している。
今回の元執行役員の逮捕を受けて、ケイアイスター不動産はコメントを発表、「本日、一部報道機関による当社元執行役員の背任罪に関する報道がありました。捜査機関の捜査に支障が出る可能性がございますので、現段階でのコメントについては控えさせていただきます」としている。