
「眼鏡市場」を展開するメガネトップは6月3日、紫外線対策事業に関する戦略発表会を開催し、新プロジェクト「一億総サングラス計画」を発表した。高校野球対応のサングラスや犬専用ゴーグルの投入など、これまで以上に幅広い層へアイケアを提案する。
メガネトップは全国に1,000店舗以上を展開し、2024年には国内全店売上高が1,000億円を突破した国内最大級のアイウェア企業。今年に入ってからも、カメラやスピーカーを搭載したスマートグラス「リンゼ(Linse)」や、人気バンドMrs. GREEN APPLEをブランドミューズに起用した黒縁メガネ専門レーベル「クロ(QRO)」を立ち上げるなど、新たな市場開拓を進めている。
発表会に登壇したメガネトップの冨澤昌宏社長は、「紫外線による目への影響は社会課題でもある。視生活を支えるトータルアドバイザーとして、健康や安心まで支えていきたい」と語り、「一億総サングラス計画」の狙いを説明した。
日本では白内障などの眼疾患リスクとの関連が指摘されているにもかかわらず、欧米と比べてサングラス着用率は依然として低い。さらに近年は猛暑の長期化により、紫外線にさらされる期間も年々長くなっている。
こうした状況を受け、メガネトップは6つの領域で新たな取り組みを実施する。すべての度付きサングラス用レンズを刷新するほか、法人向け窓口を開設し、屋外作業従事者向けのサングラス制服導入を支援。学校向けにはアイケア教室を開催し、子どもたちへの啓発活動も強化する。さらに18歳以下を対象に、「パーフェクトUVブロックレンズ」オプションの半額キャンペーンも展開する。
注目を集めたのが、日本高校野球連盟の公式戦規定に対応した「高野連認証サングラス」だ。国内小売メーカーとして初めて規定をクリアしたモデルで、紫外線を99.97%カット。熱を逃がし曇りを軽減する構造を採用し、野球だけでなくさまざまな屋外スポーツでの使用を想定する。価格は11,000円で、6月末から全国468店舗とECサイトで販売する。
さらに同社は、犬専用ゴーグル「ワングラス(WANGLASS)」も発表した。犬は人間より地面に近い位置で生活するため、直射日光だけでなく路面からの照り返しの影響も受けやすい。近年は紫外線が「パンヌス(慢性表層性角膜炎)」など一部の角膜疾患の悪化要因になることも指摘されている。
「ワングラス」は、紫外線量に応じてレンズの色が変化する調光レンズを採用し、日差しの強い場所では濃く、日陰では明るくなることで快適な視界を確保する。犬種ごとの骨格を研究した設計でフィット感も高め、散歩やドッグランでの風やホコリから目を守る役割も担う。7月21日から限定150店舗と公式ECサイトで販売する。価格は5,500円。
今年も厳しい暑さが予想されるなか、熱中症対策だけでなく「目を守る」という新たな健康意識が広がりつつある。メガネトップは、高校球児から働く人、そして愛犬までを対象に、サングラスをかけることが当たり前の社会を目指していく。






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