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ラグジュアリーに頼らずに新たな商圏を開拓 規模と独自性で勝負した「ニュウマン高輪」

NEWSep 10, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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ルミネは、東京・高輪エリアに9月12日、本格開業する大型商業施設「ニュウマン高輪(NEWoMan Takanawa)」の内覧会を開催し、その全貌を公開した。新宿、横浜に次ぐ「ニュウマン」ブランドとしては3館目の展開となる。今回開業するのは「ニュウマン高輪 サウス」と「ニュウマン高輪 ノース」の2棟で、さらに2026年春には「ニュウマン高輪 ミムレ」の開業が予定されており、3棟あわせた延床面積は6万平方メートルに達する。これはルミネとして過去最大規模の施設となる。

「ニュウマン高輪」には165店舗が出店し、そのうち78店舗はルミネとして初出店。さらに11店舗が新ブランド、10店舗が新業態での展開となるなど、既存のショッピング施設とは一線を画す多彩なラインアップが揃う。注目の「エルメス(HERMES)」も出店するが、ラグジュアリーブランドに依存せず、ルミネならではの独自性を打ち出しているのが特徴だ。

館内は、日常使いから特別な体験までを幅広くカバーする構成となっている。「ニュウマン高輪 サウス」では、ファッションやライフスタイル、カフェ・レストランを中心に、国内外の話題ブランドが集結。コスメショップ「エルメス・イン・カラー(Hermes in Colors)」や「シャネル(Chanel)」「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」を始め、「CFCL(シーエフシーエル)」「ドゥロワー(DRAWER)」「アンドローカルズ(&LOCALS)」などが出店している。

「ニュウマン高輪 ノース」では、地域に根ざした店舗や体験型ショップを多く配置し、訪れる人々に新しい発見や楽しみを提供する。「ウカ ストア ケア アンド シェア(uka store / Care & Share)」や「イソップ(Aesop)」、「ビチェリン(Bicerin)」「アーバンリサーチ ドアーズ(URBAN RESEARCH DOORS)」などが出店している。

また、「タリーズ(TULLY'S)」の新ブランドである「リンク カフェ トウキョウ(Link cafe TOKYO)」や日本茶を主体にしたカフェ「茶々水 SASUI 伊藤園」なども注目だ。

今回の出店戦略のポイントは「既存のルミネブランドとの差別化」と「地域密着型の新規性」にある。新たに出店する店舗の多くは、高輪周辺や都心部ではこれまで体験できなかったブランドや業態で、特に若年層や働く女性を中心に高い集客効果が期待される。また、食・カフェ・レストランも充実しており、テイクアウトやイートインの両方を意識した店舗設計が特徴だ。

ルミネはこれまで、新宿や横浜で都市型のライフスタイル施設として「ニュウマン」を展開してきたが、高輪ではその経験を活かしつつ、新しい試みとして体験価値の提供を強化。ショップだけでなく、ワークショップやイベントスペースも設置され、訪れるたびに異なる体験が楽しめる空間設計となっている。

ルミネは「ニュウマン高輪」を単なる商業施設ではなく、地域と訪れる人々をつなぐコミュニティの場として位置づけており、これまでにない新しい都市型ライフスタイルのモデルを提示する場として期待されている。開業後は、日常の買い物や食事だけでなく、文化的体験や交流の場としても注目されそうだ。

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