
撮影:セブツー
パルグループホールディングス(以下、パルグループHD)は10月7日、2026年2月期の中間期決算を発表した。売上高は1170億8200万円(前年同期比15.6%増)、営業利益は140億9500万円(同19.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は91億8600万円(同19.8%増)と、2桁の増収増益を達成。上期として売上高は過去最高を記録した。
成長を支えるのは、社員がインフルエンサーとして発信する独自のSNS戦略だ。新商品の先行情報を発信して予約販売を伸ばすなど、正価販売比率を高める取り組みが奏功。社員は自身のアカウントのフォロワーが増えればSNS手当が受給されるため、積極的な活動に繋がっている。SNSの総フォロワー数は全社で43万人増え、285万人に達した。
主力の衣料事業は、売上高705億8100万円(同17.9%増)、営業利益89億4700万円(同3.4%増)と堅調。中核のパルは売上高990億600万円(同9.0%増)、営業利益127億6000万円(同19.5%増)と伸び、ナイスクラップも売上高106億7900万円(同27.9%増)と好調を維持した。
また、人気雑貨ブランド「スリーコインズ(3COINS)」を展開する雑貨事業も拡大が続く。売上高は462億7900万円(同12.3%増)、営業利益は51億3700万円(同61.9%増)と大幅増益。店舗数は362店に拡大している。
パルグループHDの2026年2月期通期の連結業績予想は、売上高は2310億円(前年比11.2%増)、営業利益は264億円(11.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は168億5000万円(同42.2%増)としており、好調な流れが続く見通しだ。