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Japan|「パナソニック」の美容家電と身だしなみ家電に注目

Aug 29, 2018.Tokyo, JP
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日本の家電メーカーが、中国をはじめとした発展途上国にとって代わられて苦境に立っているのは周知の通りだ。もうパナソニックに吸収され消滅してしまった三洋電機、台湾のホンハイ・グループに買収されたシャープなどが良い例だろう。一体、何に活路を見出せば良いのか。その良い例がパナソニックが推進している美容家電だ。

イオンエフェクター(美顔器)やさまざまなマッサージャー、脱毛機器、一般の空気の1000倍のイオンを含むナノイーを発生させることでスタイリングしやすい髪に導くヘアドライヤー、加湿器など、主に最新のナノ技術を使った商品が多く、電機メーカーが手がける美容関連商品らしく技術の裏付けがある。昨年9月には銀座5丁目に4階建ての「パナソニック ビューティ サロン」をオープンさせた。もう1年になるが、なかなか予約できない状況が続いている。パナソニックの美容家電を存分に体験してもらおうという館だ。書き忘れたが機器と同時にかなり高額(8000円〜)の美容液も販売されている。

全くの異業種からの化粧品業界への参入で、最近成功した例としては、富士フィルムの「アスタリフト」が挙げられるが、パナソニック ビューティも異業種参入の成功例になるのか大いに注目されるところではある。

さらにパナソニックは「美容家電」ではないが、いわば「身だしなみ家電」とも呼ぶべき家電の販売を始めている。3月にはハンガーにかけたままでアイロンがけができる衣類スチーマー、8月には靴脱臭機をそれぞれ発売。いずれも、好調な滑り出しを見せている。

7月の全国百貨店売上高状況が最近発表になったが、酷暑、土曜日が1日少ないことで、ほとんどの店が前年に比べて減収を余儀なくされ、ほとんどのアイテムがやはり減収だった中で、化粧品はなんと40カ月連続の増収を達成するなど、インバウンドの援護射撃はあるものの、衰えない販売力を見せている。パナソニックがこうした有望市場にどう切り込んでくるのかも興味深い。

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