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ポーラ・オルビスHDが営業益13%増も希望退職160人募集 「スリー」「ジュリーク」が営業赤字でブランド再建苦戦

NEWFeb 15, 2026.高村 学Tokyo, JP
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ポーラ・オルビスホールディングス(以下、ポーラ・オルビスHD)は2月13日、2025年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は1702億8500万円と前年並みだったが、営業利益は156億9300万円(前年比13.6%増)と二桁増益を確保。親会社株主に帰属する当期純利益は94億7200万円(同2.0%増)となった。市場環境が伸び悩むなかでも利益成長を実現し、収益体質の改善が鮮明になった。

増益の主因はコスト構造改革だ。販管費を前年から21億3200万円削減(削減率1.71%)し、営業利益の増加額18億7900万円を上回る規模で圧縮した。売上高が横ばいの状況でも利益を押し上げられる体制を整えつつある。最終利益については、子会社清算に伴う法人税等調整額の減少も押し上げ要因となった。

ブランド別では明暗が分かれた。再生を進める「スリー(THREE)」は売上高48億6200万円(前年比11.5%減)と二桁減収。営業損益は11億9400万円の赤字となり、前年の2億5900万円の赤字から大幅に拡大した。ブランド再構築の途上にあり、収益改善は道半ばだ。

基幹ブランド「ポーラ(POLA)」は、主力のハイエンドスキンケア「B.A」シリーズを刷新しブランド価値向上を図った。一方で、二次流通向け出荷の抑制精度向上への取り組みや、中国を中心とするアジア市場の景気減速が影響。売上高は903億7300万円(前年比2.6%減)、営業利益は86億8700万円(同12.5%減)となり、減収減益だった。

対照的に、「オルビス(ORBIS)」は堅調に推移。売上高は502億3900万円(前年比4.3%増)、営業利益は93億400万円(同12.0%増)と増収増益を達成した。ECや外部チャネルが高い成長率を維持し、収益の柱として存在感を高めている。オーストラリア発の自然派ブランド「ジュリーク(Jurlique)」は、売上高83億8600万円(同4.3%減)。営業損益は14億3000万円の赤字となり、前年の10億3100万円の黒字から一転して赤字転落した。海外市場の競争激化やコスト増が響いた。

同日、ポーラ・オルビスHDは連結子会社のポーラにおいて希望退職制度を実施すると発表した。化粧品市場の構造変化や競争環境の激化を踏まえ、基幹ブランドのターンアラウンドと構造改革を加速させる一環。対象は一定の年齢・勤続年数などの条件を満たす社員で、募集人数は約160人。期間は2026年3月16日から27日まで、退職日は原則6月30日とする。特別支援金の支給や再就職支援サービスを提供し、これに伴い2026年12月期に約14億円の特別損失を計上予定で、業績予想には織り込み済みとしている。

2026年12月期の通期業績予想は、売上高1730億円(前年比1.6%増)、営業利益173億円(同10.2%増)と増収増益を見込む。一方、純利益は90億円(同5.0%減)を想定する。ブランド再建と収益力強化を同時に進める局面に入り、構造改革の成果がどこまで業績に反映されるかが今後の焦点となる。

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