
ライトオンは7月9日、2025年8月期の第3四半期決算を発表した。累計での売上高は228億6800万円(前年同期比24.7%減)、営業利益は2億3000万円の赤字(前年は21億4300万円の赤字)、四半期純利益は2億3500万円の赤字(同25億3800万円の赤字)だった。赤字幅は縮小しているものの、売上高は2割減と減少傾向が続いたままだ。ライトオンは、第3四半期に特別損失として2億9100万円を計上し、さらに特別利益として5億8700万円を計上、四半期純損失は2億3500万円だった。店舗の撤退に伴う店舗閉鎖損失引当金として計上していた費用を引当金戻入額として計上している。
ライトオンは、今年1月にワールドが日本政策投資銀行と共同で出資するW&DインベストメントデザインによるTOB(株式公開買い付け)が成立し、同社が親会社になることが決定している。ライトオンは2025年8月末までに本部の人員を削減するなど、業績の立て直しに向けて大幅なコスト削減を進めている。店舗は5月末時点で90店舗を閉鎖し、250店舗まで削減した。コスト削減を進める一方で、ライトオンは今年2月にW&Dインベストメントデザインから10億円、事業再生ファンドから10億円の資金調達を実施し、手元資金を確保している。今後は、構造改革を進めながら収益力のさらなる強化を目指す。
ライトオンの2025年8月期の通期業績予想は、売上高は281億円(前年比27.6%減)、営業利益は15億円の赤字(前年は50億円の赤字)、当期純利益は18億円の赤字(同121億4200万円の赤字)としている。