
撮影:セブツー
ハンドバッグブランド「サックスバー(SAC'S BAR)」を展開するサックスバー ホールディングス(以下、サックスバーHD)は11月5日、2026年3月期の中間期決算を発表した。売上高は245億3100万円(前年同期比3.9%減)、営業利益は13億6800万円(同28.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は8億6000万円(同30.1%減)、減収減益で折り返した。
主力のハンドバッグ事業は、レザーバッグの需要が減少傾向にあるうえ、夏場の記録的猛暑が追い打ちをかけた。外出機会が減り、購買意欲が鈍ったことで販売点数は前年同期比21.2%減と大幅に落ち込んだ。また、円安の影響により、インポートバッグの取り扱いを大幅に縮小。販売は前年同期比17.8%減となり、売上構成全体に重くのしかかった。さらに、カジュアルバッグもプライベートブランドによる同種商品の拡大で競合が激化し、前年同期比10.6%減と振るわなかった。インバウンド売上も鈍化しており、今後も苦戦が続くと見ている。
こうした状況を受け、サックスバーHDは同日、通期業績予想の下方修正を発表した。修正後の売上高は506億4900万円(修正前534億5500万円、前年比3.1%減)、営業利益は29億600万円(同41億5300万円、同28.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は18億4300万円(同26億5800万円、同27.6%減)とし、従来の増収増益見通しから一転して減収減益へ転じた。円安や原材料高、消費者の節約志向が収益を圧迫している。







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