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「TGC」運営のW TOKYOが減益決算 制作費高騰とイベント規模縮小が直撃

NEWAug 15, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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「東京ガールズコレクション(TGC)」を企画・制作するW TOKYOは8月14日、2025年6月期の通期決算を発表した。売上高は39億2500万円で前年比0.8%減、営業利益は3億5100万円(同30.8%減)、当期純利益は1億7300万円(同47.1%減)と、減収減益となった。主力イベントや地方創生プロジェクトを実施したものの、規模縮小と制作コスト高が業績を圧迫した。

今期は、2025年大阪・関西万博の機運醸成イベントを開幕直前の4月に開催。さらに福岡県や熊本県など複数県で地方創生プロジェクトを展開したが、イベント規模は前年より縮小傾向にあり、関連売上が減少した。一方で人件費や資材費など制作原価は上昇し、利益率を押し下げた。

「東京ガールズコレクション」は2005年に初開催され、最新ファッションや音楽ライブ、インフルエンサー発信を融合させたイベントとして国内外で知名度を確立。SNSでの拡散力を武器に、自治体・企業とのタイアップ案件や地方誘致イベントも数多く手がけている。しかし近年はイベント制作費の高騰やスポンサー企業の広告費削減が重なり、利益面での課題が顕在化している。

2026年6月期の通期業績予想は、売上高40億5100万円(前年比3.2%増)、営業利益5億2000万円(同48.1%増)、当期純利益3億3300万円(同92.9%増)としている。イベント業界全体ではコロナ禍からの回復が進んでいるものの、制作費高騰やスポンサー依存度の高さが課題となっている。W TOKYOが来期の業績予想を達成できるかは、コスト管理と収益源の多様化が鍵を握りそうだ。

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