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首都直下の感染第5波で株も暴落!東京都の感染者数が連日1000人超え

Jul 15, 2021.三浦彰Tokyo, JP
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7月14日に発表になった新型コロナウイルスの感染者は日本全国で3194人と減少傾向にあるが、衝撃的だったのは東京都内の1149人という数字だ。第4波のピークとされた今年5月8日の1121人を上回った。さらに翌15日も1308人を記録し2日連続の1000人越え。東京は完全に感染が第5波に入った。内訳は10代未満72人、10代98人、20代326人、30代214人、40代209人、50代140人、60代57人、70代15人、80代18人と20代と30代で全体の47%を占めている。ワクチン接種で高齢者の感染が減少している一方、若年層の感染の広がりが続いている。この東京コロナ感染第5波入りを反映して、日経平均も7月15日は前日比329円40銭安の2万8,279円9銭で終了した。ちなみに過去1カ月で日経平均株価は1011円92銭(–3.45%)下がっている。

7月23日の開会式を1週間後に控えた東京オリンピックだが、首都の感染第5波入りで盛り上がりに欠けること夥しい。各国関係者がかなり杜撰な検査で入国しているようで、感染者もちらほら発見されている。さらに六本木でコカイン使用疑惑により米英五輪スタッフ4人が逮捕(7月13日)というシッチャカメッチャカ。国民の大半は「東京五輪、さっさと終われ」と心の底では叫んでいるだろう。

証券関係者の見立ても、大半は「この五輪が終わる(8月8日日曜日)と同時に今の膠着した相場も終わってスカッと日経平均は3万円を回復するはず」というもの。とにかく招かれざる東京五輪はほぼ識者の予想通り感染拡大第5波とともにやって来た。しかし五輪が済んでも規模は五輪と比較にはならないが、パラリンピック(8月24日ー9月5日)も控えていて、安心はできない。

絶好調の中国や好調のアメリカには及ばないが、日本経済は回復基調に入っている。国内消費は盛り上がらないが、中国向けをはじめとした輸出産業が好調なのだ。

それに比べて4回目の非常事態宣言で7月12日から8月22日まで「自粛」に入ったおかげで、またまた商業施設は立ち直りかけていた芽を摘まれた格好で、飲食業、旅行業ほどではないがアパレル&ファッション業界も「またか」というあきらめムード。もう腹をくくってオリパラの終了を待つという感じである。

あまりに長き「自粛」で「もうどうにでもなれ」式の刹那主義が若年層には蔓延し、これが感染拡大につながっている。これ自体は全く感心できないが、この刹那主義が首都直下の第5波が収まった時の「リベンジ消費」の大波に結びついてくれないかと願うばかりだ。

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