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売上高100億円超、天猫でデザイナーズ部門1位の「ウーヤー」が日本上陸へ マルチテイストが特徴 初展示会で反応をリサーチ

NEWMay 12, 2025.松下久美Tokyo, JP
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中国発のファッションブランド「ウーヤー(UOOYAA)」が日本上陸に向けて活動を開始した。2014年に上海で創業したストリートとモードとカワイイとビンテージを融合したようなマルチテイストのブランドで、直営店やFC・代理商による単独店舗など中国の80都市にある約100店舗とオンラインで販売。年間売上高は5億元(日本円で約100億円)を超え、2024年には天猫 (Tmall)に構える公式旗艦店の売上高がデザイナーズブランドカテゴリーで1位を獲得するなど急成長を続け、「中国で最も成功しているファッションブランドの一つ」と言われている。

「ウーヤー」を創業したのは、クリエイティブディレクター役も務めるYin Jianxia(通称:Alex Yin)CEO。1997年に北京服装学院を卒業後、中国最大のアパレルSPAブランド「メーターズボンウェ(Metersbonwe)」でキャリアを重ね、デザインディレクター兼取締役副社長として成長に貢献。中欧国際工商学院(CEIBS)を終了した後独立して2014年に「ウーヤー」をスタート。「意味を創造し、美を創造する」の哲学の下、「国際的な視野を持ちながら、現代女性に宿る若さと力強さを独自の美学で解き放ち、リアルであり続けながら楽しさを追求し、遊び心や好奇心を満たす」ことを追求し続けてきた。

「ウーヤー」創業者のYin Jianxia

クリエイティブ部門の想像力と、デザイン部門の手腕と、大胆かつ緻密なMDや生産部門を連携したサプライチェーンを構築。独立系デザイナーと協業する「ウーヤー・ラボ(UOOYAA Lab)」も開設。「クリスチャン ラクロワ(Christian Lacroix)」や「ディズニー」「ウルトラマン」「エヴァンゲリオン」、セントラル・セント・マーチンズの卒業生らともコラボレーションラインを発売するなど、協業にも積極的。デザイナーズブランドとアパレルブランドの良いところを取り入れたビジネスモデルが特徴だ。

ターゲットは「青春のエネルギーと好奇心を纏うすべての女性」で、20代~40代を中心としたノンエージ志向。嗜好性も高く、主な価格帯は1000~5000元(約2万~10万円)で、平均客単価は3000元(約6万円)だ。

25%の売上高シェアを有するオンライン販売では、天猫、京東(JD.com)、抖音(Douyin)、小紅書(RED)など中国の主要のオンラインプラットフォームを活用。SNSの発信や、社内のスタッフのクリエイティビティー向上を目的としたZINEの制作にも力を入れる。

欧米を含めて約180の販路を持ち、近年では日本に先駆けてロンドンにポップアップストアを開設し、海外での本格展開に着手している。日本では5月15、16日に原宿のミルギャラリーで日本デビューとなる初展示会を開催する。15日にはブランド説明やモデルによる最新コレクション披露などのプレゼンテーションも予定している。

「まずはこの展示会で感触や反応などを見たうえで、東京にプレスルームを開設したり、東京と関西の注目商業施設や百貨店などでポップアップストアを展開したり、オンラインストアを準備するなどして日本に本格進出する準備を進めて行きたい」とYinCEO。

なお、「ウーヤー」の日本窓口で、イベント等を主催するのは、劉瑶(Coco Liu)代表が率いる益運豊株式会社(NST brand management consulting Co.,LTD)。上海に本社を置き、東京にもオフィスを構えている。

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