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「Yahoo!天気」アプリがZOZOの「WEAR」とコラボ 天気に合わせた服装を毎日提案

Jun 8, 2023.セブツー編集部Tokyo,JP
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天気とひとことで言っても、国際的には大気の状況によって96種類に分類されている。日本では、気象庁が快晴、薄曇り、濃霧、雨など15種類に分けているが、北海道か沖縄かで天気は異なり、さらに朝と夜で雲行きが変わることはよくあることだ。毎日の天気に合わせて服装を考えるのはなかなか時間も取られるものだが、ヤフーが運営する「Yahoo!天気」アプリに、その日の天気に合わせてコーディネートを提案してくれる機能「今日の服装指数」が搭載された。

「Yahoo!天気」アプリは、降水確率や最高・最低気温といった天気予報はもちろん、現在の天気を投稿することができる機能や気温差の通知機能など、天気予報アプリとしてさまざまな機能を搭載しているが、ZOZOが運営する「WEAR」とコラボレーションし、今までにない天気とコーディネートを組み合わせたコンテンツを提供する。

「今日の服装指数」は、「WEAR」がこれまでに蓄積してきた1300万件以上のコーディネートのデータから、その日の天気に合う最適の31画像がトップ上に表示される仕組みだ。アプリを開き、画面を下にスクロールすると「今日の服装指数」のモジュールが表示され、その日の天気に合った服装が11段階のアイコンと短いコメントとともに紹介される。例えば、服装指数が30であれば、「暑がりさんは半袖がおすすめ」とのコメントとともに、ブラウスやポロシャツを主軸にしたコーディネートが提案される。

コーディネート画像はすべて「WEAR」が提供したもので、クリックすると「WEAR」上の詳細ページに遷移し、着用されているアイテムを確認することができる。さらに、そこから「WEAR」を経由して「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」などの商品を販売しているサイトへ直接アクセスもできる。昨年11月のローンチ以来、多くの反響があり、アパレル企業からも「今日の服装指数」に自社ブランドのコーディネート画像を載せたいとの要望があるという。

天気予報は一般的には雨の日によく見られがちだが、コーディネート提案は「Yahoo!天気」の晴れの日の利用想起にも繋がっているという。今回のコラボ企画を「Yahoo!天気」アプリでディレクションしたヤフーの熊田桂子氏は、「これまでにも気温の変化で毎日の服装に悩むという声があったなか、今回グループ会社であるZOZOにお声がけいただき、連携に至りました。『今日の服装指数』は、ZOZOが持つWEARの過去のデータを、ZOZO社内のデータサイエンスチームが分析し、どういったコーディネートが天気に合致するかを算出しています。『今日の服装指数』は、利用ユーザーの約60%が女性です。コーディネートの提案が、アプリの利用機会を増やす動機付けになっています」と説明する。

「WEAR」のプロダクトマネージャーの宮崎瑠菜氏は、「昨年6月に、『PayPayフリマ』と連携したソーシャルコマース機能をローンチしました。2020年度からは投稿ユーザーを表彰するイベント『WEARコーディネートアワード』を開催して、ユーザー数や投稿数の拡大を目指しています。『WEAR』は1600万以上のダウンロード数と、累計で1300万件以上のコーディネートに関するデータがあり、Yahoo!天気との連携においてもこれらの膨大なデータを活用することでサービスに貢献できると考えました。今後はさらに、ユーザーの好みのテイストを加味したコーディネートを提案していけたらと考えています」と話す。

「WEAR」には、ショップスタッフやインフルエンサーらによるセンスの良いコーディネート画像が集まっていることがなによりもポイントだろう。しかも、膨大な数が揃っている。お気に入りのインスタグラマーが天気に合わせたコーディネートをポストしてくれることもあるが、一覧性や利便性では「今日の服装指数」が優れているだろう。ビッグデータを持つ両社が「ファッション」を切り口にコラボすることで、ファッションに対する裾野を広げていってくれることを今後も期待したい。

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