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「バルミューダ」が前年比マイナス95%の大幅減益 「バルミューダ ザ・トースター」などリコールで苦境

Aug 17, 2019.高村 学Tokyo, JP
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NHK連続テレビ小説「半分、青い。」への原案協力発表時のバルミューダ株式会社の寺尾玄・代表取締役社長

「バルミューダ(BALMUDA)」のブランド名で家電製品の開発・販売を手がけるバルミューダ株式会社が苦境だ。2018年12月期は、売上高が約111億円だったものの当期純利益が前年比マイナス95.7%の約3564万円だった(2017年12月期の当期純利益は約8億2894万円)。製品自主回収関連の損失引当金として3億円以上を、製品保証引当金として2億円以上を計上し、リコール(自主回収・無償交換)費用が業績に響いている。

2003年に創業した同社は、デザイン性と機能性を兼ね備えた製品を開発し、家電業界では異例とも言えるベストセラーを生み出し続けてきた。藤原ヒロシや糸井重里といった著名人にも愛用者が多く、デザイン家電として広く知られている。

しかし、バルミューダは、2017年2月に扇風機の「グリーンファン ジャパン」をリコールしている。2018年10月には30万台を超える同社最大のヒット商品であるトースターの「バルミューダ ザ・トースター」をリコールしている。両製品とも不具合による重大製品事故は発生していないが、無償製品交換プログラムを実施している。これが2018年度の業績に響いたわけだが、2019年6月にオーブンレンジの「バルミューダ ザ・レンジ」のリコールも発表した。来期の業績に影響が出る可能性が高く、今後も動向を注視したい。

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