ゴールドウインは、グループ子会社のゴールドウインベンチャーパートナーズとゴールドウインプレイアースファンド(GOLDWIN PLAY EARTH FUND)を通じてシンフラックス(Synflux)に出資したと発表した。極小廃棄のファッションデザインやファッションのデジタライゼーションというバリューと、サステナビリティに対する姿勢を高く評価したことから出資に至ったという。
ファッションロスゼロを目指すデザインシステムを開発するシンフラックスは2019年に設立。「FASHION FOR THE PLANET / 惑星のためのファッション」をミッションに掲げ、衣服生産時に排出される素材の廃棄を減らす独自のデザインシステム「アルゴリズミック・クチュール®(Algorithmic Couture)」の事業化などに取り組んできた。また、今年11月4日には資源量を抑えた衣服の製造を利用する新プロジェクト「SYN-GRID」をスタートした。プロジェクトの一環として「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とオリジナルブランドオリジナルブランド「ニュートラルワークス.(NEUTRALWORKS.)」から、アルゴリズミック・クチュールを利用して生産した製品を展開している。「NEUTRALWORKS.」からフリース素材の新製品を2型、「THE NORTH FACE」からGORE-TEX素材の新製品1型をラインアップした。
シンフラックス代表取締役の川崎和也氏は「持続可能なファッションを実装するという巨大な課題の探求を、GOLDWIN PLAY EARTH FUNDの皆様とご一緒する機会をいただき、頼もしく、そして大変光栄に感じています。PLAY EARTHという理念を共有しながら、革新的な製品やサービス、システムを世界に向けて提案して参ります」とコメントした。
また、ゴールドウインは環境に考慮した取組みの一環として、同社ブランド製品を無料で修理する新たなサービスを2023年1月10日から開始する。同社は製品のロングユースを推奨し、まだ使えるウエアの廃棄を削減することを目的に本サービスを展開するという。今後も同社のサステナビリティに関する取り組みや動向に注目したい。