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アッシュ・ペー・フランスがルームス事業を休止

Jun 29, 2023.平野智香Tokyo,JP
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アッシュ・ペー・フランスは、6月30日をもって合同展示会事業ルームス(rooms)を休止すると発表した。ルームスの各種SNSは6月30日に更新停止、公式サイトは7月31日に閉鎖する。現在開催中の「rooms ONLINE」は9月30日まで、大阪ルクア イーレ5階で開催している「E SALON Incubation project 『MIND』」は7月31日まで、「E SALON Incubation project 『Thalatta』」は9月30日まで引き続き開催する。また、10月に開催予定だった展示会「rooms PARK」と、10月から来年にかけて予定していたオンライン展示会「rooms ONLINE」は中止する。

事業休止についてアッシュ・ペー・フランスは、「事業の再開につきましては、目処が立ち次第、弊社公式サイトやSNSにてご案内をさせて頂きます。なお、店舗における小売事業について休止又は廃止する予定はなく、平常通り店舗営業を行って参ります」とコメントしている。

合同展ルームスは2000年に、「クリエイティブの祭典」を掲げてスタート。ファッションだけでなくライフスタイル、アート、パフォーマンス、飲食、ビューティなどさまざまな分野のクリエイターを巻き込んだイベントとして盛況を誇った。事業開始当初は、バイヤーやメディアなど関係者向けに行われてきたが、2017年からは一般公開し体験型イベントとしても人気を集めた。しかし、コロナ禍の影響でイベントのオフライン開催を中止せざるを得ない状況が続いた。

また、アッシュ・ペー・フランスは今年2月、東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、同日保全管理命令を受けた。アッシュ・ペー・フランスは1985年に村松孝尚氏が設立した。国内外にバイヤーを抱え、クリエイターやデザイナーのファッションアイテムやインテリア、アートなどを紹介・販売してきた。しかし経営が悪化し、2017年に事業再生ADRを実施。金融機関から債権放棄を受けるとともに、現株主が新スポンサーになり、経営陣も一新された。経営が好転しないまま、金融債務の一括返済期限が2月末に迫ったため、同日保全管理命令の措置となった。負債総額は債権者28名に対して約29億円だった。

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