粧美堂は11月12日、2024年9月期の通期連結決算を発表した。売上高は209億1900万円(前年比2.3%増)、営業利益は10億1000万円(同16.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億7300万円(同62.8%増)と増収増益だった。売上高は過去最高を更新した。
売上高構成比の38%を占めるメイクやネイル関連の化粧品は、サンリオなどバラエティショップ向けの人気キャラクターをあしらったスキンケア用品などが好調で、売上高は81億円(前年比2.5%増)だった。化粧雑貨はヒートカーラーやネイル関連の雑貨などが好調で、売上高は69億円(前年比7.1%増)だった。コンタクトレンズ関連は、中国のコンタクトレンズ関連の連結子会社を売却した影響もあり、売上高は前年比1.1%減の25億円だった。バッグや財布などの服飾雑貨は、前年比10.9%減の22億円だった。
粧美堂は、景気減退が見えた中国市場への対応として、海外子会社の業務縮小を早々に決断し、物流業務に関わる人件費を圧縮、販管費を前年比0.1%減の44億9440万円に抑えることができた。
粧美堂の2025年9月期の通期業績予想は、売上高は215億円(前年比2.8%増)、営業利益は11億5000万円(同13.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億8000万円(同0.8%増)としている。