・営業利益:36億7400万円(同-3.8%)
・経常利益:36億600万円(同-10.6%)
・親会社株主に帰属する当期純利益:19億4600万円(同-28.6%)
大幅増収減益決算である。同社は昨年8月12日の第2四半期決算発表時に通期業績予想の下方修正を行なっていた。その主要数字は以下の通り。
・売上高:318億円
・営業利益:38億5000万円
・経常利益:38億9700万円
・親会社株主に帰属する当期純利益:24億8000万円
今回の通期業績は、いずれの項目でもこれを下回っているのが注目される。株式市場はこれをどう捉えたのだろうか。翌日2月14日は、なんと前日終値(2187円)に比べて43円高で始まって、2287円(前日で100円高)まで買われた。しかし、終値は前日終値に比べて37円安の2150円で終わった。
なんとも言えない微妙な展開だ。コロナ禍真っ只中の2021年11月19日には、同社株は終値で4440円までマークした。現在の株価はその時の約半値という水準だ。山井太現会長兼社長の娘山井梨沙前社長(35歳)の不倫・妊娠騒動(2022年9月21日辞任)があっても株価にはほとんど響かなかったが、やはりコロナ禍銘柄として、過剰な人気になって買われ過ぎたというのが一昨年の大相場だったようだ。
同社の2022年12月期決算における1株当たりの純利益は51円43戦。東証上場株の株価は1株当たりの純利益の平均15倍程度だから、これによればスノーピークの「妥当株価」は750円程度になる。現在の株価2150円はその3倍ほど。いまだに大化けを期待されているということになる。単なる「コロナ禍銘柄」ではなく「ソロキャンプ」の生みの親として、また第2、第3のヒットを期待されているようだ。
なお今期(2023年12月決算)の業績予想は以下の通りだ。
・売上高:360億円(前年比+17.0%)
・営業利益:50億円(同+36.1%)
・経常利益:49億3000万円(同+36.7%)
・親会社株主に帰属する当期純利益:28億4900万円(同+46.4%)
かなり強気の業績予想だが、達成できるのだろうか。株価ともども注目したい。