相乗効果なく旧「ソニプラ」をJ.フロントが売却

大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングは９月27日、「プラザ（PLAZA）」を運営するスタイリングライフ・ホールディングスの保有株を売却したと発表した。譲渡先は国内投資ファンドのSLHパートナーズ投資事業有限責任組合で、保有する全株式49％。譲渡価額は非公表。

「プラザ」は主に輸入雑貨を扱う専門店で、1966年にソニーが「ソニープラザ」の名称で東京・銀座で開業した。「ソニプラ」の愛称で親しまれてきたが、2011年にJ.フロントリテイリングがスタイリングライフ・ホールディングスの株式を取得していた。百貨店との相乗効果を狙っていたものの、想定したほどではなかったことから今回の売却に至った。

スタイリングライフ・ホールディングスの2023年３月期の通期決算は、売上高は475億5600万円、営業利益は26億5600万円、当期純利益は17億6200万円と増収増益だった。