髙橋大輔(以下、髙橋):米国フロリダに拠点を移しましたが、アイスダンスを初めて行うので、基礎を習う段階にコーチがいなかったのはかなり難しかったです。ただでさえ、昨年は新しいことばかりで情報量が多く、その消化や肉体改造など、とても大変でした。でも、できないことができるようになっていく日々の喜びは大きく、時間のないなかデビューもできた。村元哉中ちゃんと二人でやっていくなかで時間が迫っていき、なにかを考える時間もなくモチベーションは勝手にあがっていきましたね(笑)。哉中ちゃん自身がアイスダンス経験者で、わからないことは教えてもらい、引っ張っていってくれました。どう良いものにしていくか、二人で話し合いながらコミュニケーションを深めていきましたね。自分たちはできるんだという気持ちを持て、次につながる1年となりましたね。点数をつけるなら90点です。
SV:コロナ禍において改めて「拠点」や「住居」の大切を再確認されたのではないでしょうか。髙橋大輔選手にとって「拠点」や「住居」について、どのようなお考えをお持ちでしょうか?
髙橋:アスリートにとって住居は最高の癒しの場所であり、練習で追い込む分、きちんと休み、どれだけリラックスできるスペースであるかが大切だと思います。休むこともとても大事で、家でリラックスして過ごすことを一番に考えてきました。ですから、コロナ禍でなかなか外に行けないのですが、ぼくにとっては今までとあまり変わらないです(笑)。一番安心感を与えてくれるのが住む場所なのかなと思います。こういった状況で、住むスペースでどう楽しく過ごすかといったことに考えをシフトしていった方も多いのではないでしょうか。みなさんもコロナ禍でなかなか外に行かれないですが、逆に家にいる時間をどう楽しむかと、発想を変えるといいかもしれません。
SV:今回の「D-colorプロジェクト第2弾」はどのようなコンセプトでしょうか。
髙橋:前回のマンション一棟のプロデュース時は、いろんな方に受け入れられる部屋を考えましたが、今回は自分自身のやりたいことをやってみようと思いました。派手な印象がありますが、意外に他の色と合わせるとまとまりやすい。写真やオブジェ、絵画などいろんな色を受け入れやすいので、遊びやすい部屋になっていると思います。ぜひ住む方にはいろんなものを飾っていただきたい。インスタ映えしますし(笑)、リモートワークの際にも映える、素敵な部屋だと思います。
SV:今年の抱負についてはいかがでしょうか。
髙橋:全日本チャンピオンになることです。北京オリンピックに行くには、それは絶対条件なので、表彰台の真ん中に乗ることが抱負であり、最大の目標です。