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「黒テント」で畳に座ってミーティング ZOZOの新会議棟「ゾゾテント」が西千葉に竣工 

NEWOct 27, 2025.高村 学Tokyo, JP
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ファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは10月27日、西千葉本社の向かいに新たな会議棟「ゾゾテント(ZOZOTENT)」を竣工したと発表した。10月15日からすでに稼働を開始しており、週2出社・週3リモートによるハイブリッド勤務を行う同社にとって、「リアルでの創造」を再定義する拠点になる。

外観は、創業期の「ゾゾタウン」でショップオープン時に掲出されていたビジュアル「COMING SOON TENT」から着想。黒いテントの膜で建物全体を包み込むような外観が印象的で、ブランド創業時の遊び心と革新性を現代の働き方に重ね合わせた。建物内部はイエローを基調とした配色で、ZOZOらしいポップさと温かみを両立。一般的な会議室にあるモニターなどがなく、畳敷きのミーティングルームなどで構成されている。

ZOZOはリモートワークを軸にしながらも、リアルな空間での偶発的な出会いを重要視してきた。2023年にはクリエイティブ拠点「ゾゾスタジオ(ZOZOSTUDIO)」を開設し、誰でも利用できるコーヒースタンドを併設。今回の「ゾゾテント」は、その斜め向かいに位置し、撮影・制作といった「アウトプット」の場に対し、企画・発想といった「インプット」の場として機能する。

また、西千葉という立地にも意味がある。ZOZOの文化が最初に育まれた場所であり、代表交代以降も本社を千葉に置き続け、地方に根ざしたグローバル企業という立場を貫いている。オフィスのあり方が再び問われる時代に、ZOZOが選んだのは最新テクノロジーではなく「人の感覚」に寄り添う空間づくりだった。黒いテントの中で靴を脱ぎ、畳に座って語り合う、そんな光景から次のZOZOカルチャーが生まれるかもしれない。

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