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Kyoto|「エレファンツ」や「イッセイ ミヤケ」が出店した“ヤナギノバンバ”は京都のファッション拠点となるか 

Aug 12, 2019.高村 学Tokyo, JP
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イッセイ ミヤケ 京都

年間の観光客数が5,000万人を越える、日本でも有数の観光地・京都。なかでもファッション業界から注目を集めているストリートがある。北の丸太町通から南の五条通までを指す「柳馬場(やなぎのばんば)通り」だ。柳馬場通りの歴史は古く、安土桃山時代に日本一の遊郭があった場所とされる。

2019年4月8日、その柳馬場通りにセレクトショップ「エレファンツ(elephants)」が出店したことでストリートそのものが注目を集めている。1階から2階への吹き抜けには、シリンダー状の杉の格子がファサードとして設置され、京都の町家の意匠を発展的に継承している。店内には1861年創業の京都の老舗生花店「花政」による、季節ごとにセレクトされた花が飾られ、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」を始め、「パーム・エンジェルス(Palm Angels)」や「アミリ(AMIRI)」といったメンズブランドを取り扱う。

2018年3月17日には、「イッセイ ミヤケ 京都(ISSEY MIYAKE KYOTO)」も柳馬場通りにオープンしている。京町家を改築した店舗は、深澤直人氏がデザインを手がけ、墨色を基調としている。「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」を始め「バオバオイッセイミヤケ(BAOBAO ISSEY MIYAKE)」や「イッセイ ミヤケ ウォッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」を取り扱っている。2階建ての母屋の奥には蔵を改築したギャラリーを設け、京都のこの地から「イッセイ ミヤケ 京都」ならではの文化発信をしている。

「ザ・ノース・フェイス」も柳馬場通りに京都店を出店して10年になる。今年6月9日には、10周年を機に大幅増床してリニューアルオープンした。オープニングイベントには、冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎氏と息子の豪太氏によるトークショーが開催された。

南北と東西に走る「碁盤の目」を特徴とする京都には、歴史的な通りが数多くある。個性的なブランドがそうした通りに集まることでこれまでとはまた違ったスポットが当たり、それを呼び水に新しいブランドがまた出店し、活気付いていく。東京における大規模な再開発による街の活性化とは異なり、京都ならではの小路(ストリート)の活性だ。柳馬場通りに今後も注目したい。

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