良品計画が千葉・鴨川に滞在施設をオープン　築100余年の古民家をリノベーション

「無印良品」を展開する良品計画は千葉県鴨川市に、古民家をリノベーションした中長期滞在型施設「MUJI BASE KAMOGAWA」を８月１日にオープンする。コロナ禍での在宅ワークの増加などにより、働き方改革が進められているなかで、「MUJI BASE」は「一つの拠点で暮らす」という常識をこえた、自由な暮らしを提案する。全国にある空き家などの遊休資産を活用し、地域に根ざした「無印良品」のある暮らしを提供する拠点となる。首都圏への住居の集中、使われていない古民家、失われゆく郷土文化などの社会課題と向き合っていくという。今回はその「MUJI BASE」の全国で初めての取り組みとなる。

千葉県鴨川市は房総半島の南東部に位置し、温暖な観光地として知られる。また海に面し、清澄山系と嶺岡山系の間に広がる長狭平野は米どころとして知られるなど自然環境にも恵まれている。「MUJI BASE KAMOGAWA」では鴨川地域の生活文化に溶け込む暮らしを提案するうえで、「食と農」をテーマに地域事業者と協業し、生産者から農業を学びながら体験ができるプランなどを、宿泊者に提供していく予定だ。オープンしてすぐの８月は「千葉アクアメロン」収穫体験や、牧場酪農体験などが予定されており、今後も宿泊日数やニーズに沿ってさまざまなプランを用意していく。

鴨川での日常生活をたのしむことを目的とするため、予約は２泊以上から。「無印商品」のアメニティや地域の旬の食材セットなども有料で用意する。宿泊予約は７月20日から「エアビーアンドビー（Airbnb）」で開始している。