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セイコーグループが「THE GIFT OF TIME」プロジェクトを始動 銀座の「和光」地階1階をリニューアルオープン

Jul 18, 2024.高村 学Tokyo, JP
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左から、和光の代表取締役社長の庭崎紀代子氏、セイコーグループの代表取締役会長兼グループCEO兼グループCCOの服部真二氏、杉本博司氏、榊田倫之氏(撮影:セブツー)

創業から143年を迎えたセイコーグループは7月18日、新たなプロジェクト「THE GIFT OF TIME(時と生きる)」を始動すると発表した。「THE GIFT OF TIME」は、日本ならではの文化が生み出してきた豊かさや価値を「時」という視点から再発見し、ジャパン・ラグジュアリーの魅力を世界に発信していくプロジェクトだ。

その象徴として、銀座4丁目交差点に構える「和光」本店の地階1階を7月18日にリニューアルオープンした。リニューアルのコンセプトは「時の舞台」とし、現代美術家の杉本博司氏と榊田倫之氏が主宰する新素材研究所が手掛けた。

セイコーグループと銀座との歴史は古く、創業者である服部金太郎が21歳で「服部時計店」を銀座にオープンした1881年まで遡る。その後、1894年に銀座4丁目の角地を買収し、現在でも銀座のシンボルとして親しまれている時計塔が誕生した。

セイコーグループは海外展開も早かった。1905年には中国の上海、香港で時計の販売を開始し、100年以上も前からジャパン・ブランドを世界で展開してきた。その精神は現在の代表取締役会長でグループCEOの服部真二氏にも引き継がれており、「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」が海外で日本のクワイエットラグジュアリーと呼ばれるほどのブランドに至る礎を築いた。

服部真二会長は、「THE GIFT OF TIME」プロジェクトの始動に際して、「次の世代に日本文化というバトンを渡す責任と喜びを感じています。日本文化の根底にあるのは利他の精神です。今日リニューアルを迎えた地階1階では、日本らしいラグジュアリーの体現である和光のおもてなしを体感していただきたい」と語っている。

「和光」本店の地階1階は、フロアの中央には時計の長針と短針に見立てた、回転する仕掛けが設けられている。フロア内には、ファッションやジュエリー、現代アートなど、各分野で活躍するデザイナーや職人の手仕事が感じられるアイテムがラインアップしている。杉本博司氏が暗室の中で書いたという「和」「光」の書も飾られている。

さらに、「タイガ・タカハシ(Taiga Takahashi)」のコレクションや、杉本博司氏が発案し、スタイリストで「アーツ&サイエンス(ART&SCIENCE)」を手掛けるソニア・パーク氏がプロダクトを監修、松永広人氏がウイスキーコーディネートを務める「和光」特別ブレンドウイスキー「YAMAZAKURA PURE MALT WHISKY Specially for WAKO」などが販売されている。

この空間をデザインした杉本博司氏は、「時間は抽象的なものですが、私はカメラを使ってその意識を探究してきました。今回、時間そのものを表現するというのは、非常に面白いテーマでした」と、語っている。

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