
睡眠の質を改善する寝具や飲料を目にすることが多くなった昨今。就寝時に身につけるパジャマにもこだわりたいところ。各メーカーから快眠ウェア、リカバリーウェアが発売されているが、それぞれの違いはなんなのだろうか。今回は快眠ウェアに用いられている素材を特集する。これを読めばあなたに合う素材がきっと見つかるはず。
まずは肌触りの良さが自慢のレーヨン。木材パルプを原料とする再生繊維で、シルクのようななめらかな質感が特徴。肌に優しく、敏感肌の人にもおすすめできる。吸湿性・放湿性にも優れ、夏場でも蒸れにくく、快適な睡眠環境をサポートする。近年では環境負荷の少ないエコ素材としても注目されており、サステナブル志向の人にも人気だ。おすすめは「ベネクス(VENEX)」のコンフォートヒート クルーネック(15,400円)。特殊素材「PHT」を練り込んだアクリルとレーヨンの混紡生地が魅力だ。
ガーゼもナイトウェアの定番だ。綿を織り上げた軽やかな風合いで、通気性と吸水性に優れている。特に二重や三重に重ねた多重ガーゼは、洗うほどにふんわりとした質感になり、肌馴染みが良くなるのが魅力。季節を問わず使える万能素材で、ナチュラル派のユーザーから高い支持を集めている。そんなガーゼ素材を用いているのが「ウチノ(UCHINO)」のマシュマロガーゼベーシック(18,700円)だ。独自に開発された三重ガーゼが軽く柔らかな風合いを実現している。
次に紹介するのはサテン。光沢のある美しい見た目と滑らかな手触りで、高級感を求める人にぴったり。肌との摩擦が少なく、髪や肌への負担も抑えてくれるため、ナイトケアを意識する人にも人気が高い。ポリエステルやシルクなど、素材のバリエーションも豊富で、自分好みの着心地を選べるのもポイントだ。「ジェラート ピケ(gelato pique)」はポリエステルサテン素材を採用している。おしゃれなルームウェアとしても人気だ。
セラミックを糸に練り込むことで血行を促進するパジャマも登場している。遠赤外線を放出する特殊素材を使用し、体をじんわりと温めることでリラックス効果や疲労回復が期待できる。アスリートの間でも支持を集めており、「着るだけでリカバリー」が叶うということで注目を集めている。日々の疲れをしっかりと癒したい人におすすめしたい。特殊機能繊維「SELFLAME®」にセラミック粉末を練り込んだ素材を使用しているのが「テンシャル(TENTIAL)」の「バクネ(BAKUNE)」(22,880円)だ。冷えが気になる人にもおすすめのアイテムとなっている。
ナイトウェアの選び方ひとつで、眠りの質は変わる。好みの着心地や季節に応じた素材を選ぶことで、より快適な睡眠環境を整えてみてはどうだろうか。