アイスダンス髙橋大輔・村元哉中ペアが引退　ファッションとの関係をたどる

フィギュアスケート・アイスダンスの髙橋大輔、村元哉中ペアが５月１日に引退を発表した。「かなだい」という愛称で親しまれた２人はチームのインスタグラムに動画を投稿しており、「お疲れさまでした」「感動をありがとう」など多くのコメントが寄せられている。２人は２日に記者会見を開き、引退の理由について、以前大怪我を負った髙橋選手の右膝が限界をむかえているためと語った。会見後20時から同インスタグラムアカウントにてファンに向けたライブを行う。

髙橋選手は、男子シングルの選手として2014年のソチオリンピックまで第一線で活躍し2018年に再び現役復帰、2020年にアイスダンスに転向した。2010年のバンクーバー五輪でフィギュアスケートでは日本人男子初めてのメダルを獲得し、日本の男子フィギュアスケートの歴史をつくった。

村元選手は、2014年からアイスダンスの選手として活躍しており、国際大会タリントロフィーで４位入賞、2018年には四大陸選手権日本アイスダンス史上初となる銅メダルを獲得した。髙橋選手と結成し２年目の2022年には同大会で銀メダルを獲得している。

また、髙橋選手はシングルの頃から「プーマ（PUMA）」とスポンサー契約を結んでおり、2021年には同ブランドと初コラボレーションを果たした。アイスダンスに転向した髙橋選手を応援するために誕生したこのコラボは、髙橋選手が商品コンセプトから細部のデザインにいたるまで監修を行った。さらにこのコラボを受け、翌年の2022年にかなだいとして再び「プーマ」とコラボ商品を発売した。同年12月に行われた全日本選手権では、演技後得点を待つ間にコラボ商品のトラックジャケットを着用していたことが話題になった。２人はこの大会で初優勝を果たし、髙橋選手はシングル時代以来11年ぶりの優勝だった。選手としてはベテラン世代である髙橋選手の挑戦し続ける姿は多くの人に感動を与えた。

髙橋選手は他にも、「ハトムギ化粧水」で知られるスキンケアブランド「ナチュリエ（NATURIE）」のトークショーに出演したり、「VOGUE JAPAN」にモードファッションを纏った写真が掲載されたりするなどファッション、ビューティ関連のメディアにも多く登場している。