「ヴァレンティノ」がフランスのシャンティイ城で新コレクションを発表

「メゾン ヴァレンティノ（Maison Valentino）」は、パリ時間の７月５日19時30分から、2023-24年秋冬オートクチュールコレクションをフランスのシャンティイ城にて発表する。

シャンティイ城はパリ北部のシャンティイ市に位置するルネサンス時代の建造物である。大きく分けて「グラン・シャトー」と「プチ・シャトー」の二つからなっており、現在見ることができるのはフランス最後の王ルイ・フィリップの息子オマール公アンリ・ドルレアンの名によって再建させられたものだ。パリの中心部からは50kmほど離れている。シャンティ城にあるコンデ美術館では、熱心なコレクターでもあったオマール公の絵画や書物、宝飾品といった様々な時代の貴重なコレクションを楽しめる。また二つの庭園もこの城の魅力の一つだ。非自然的で綺麗に整列されたフランス式庭園と自然のままの姿を表現したイギリス式庭園。

コレクションを手がけるのは「ヴァレンティノ（VALENTINO）」の創業者であるヴァレンティノ・カラヴァーニ（Valentino Garavani）と同じイタリア出身のデザイナー、そして「ヴァレンティノ」の現クリエイティブ・ディレクターであるピエール・ピッチョーリ（Pierpaolo Piccioli）である。彼は「フェンディ（FENDI）」でアクセサリー部門を担当したのち、「ヴァレンティノ」に移籍。「ヴァレンティノ」のクリエイティブ・ディレクターに就任したのは、創業者であるヴァレンティノ・カラヴァーニが引退したことがきっかけだ。当時「フェンディ」時代から共に働くマリア・グラツィア・キウリ（Maria Grazia Chiuri）と共にクリエイティブ・ディレクターに選ばれたことで注目を集めた。彼女が「ディオール（Dior）」に移籍してからは一人でクリエイティブ・ディレクターを務めている。

ショーの様子はValentino.comおよびメゾンのSNSを通じてストリーミング配信される。