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新社長はなんと電通出身!前社長逮捕で再上場目指すADKに暗雲

Oct 21, 2022.三浦彰Tokyo,JP
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ADKホールディングスの本社がある虎ノ門ヒルズ 森タワー

ADK(アサツーディ・ケー)は広告業界で、電通、博報堂、サイバーエージェントに次いで業界4位の企業である。2018年の上場廃止前の2017年に連結で3528億円の年商があった。その持株会社ADKホールディングス前社長の植野伸一容疑者(68歳)と元専務の多田俊明(60歳)が東京五輪・パラリンピック関連の贈賄容疑で10月19日に逮捕された。高橋治之元五輪大会組織委員会元理事(78歳)で電通元専務は収賄で4度目の逮捕になった(既報)。「またか」という感じでその衝撃も薄れてきているが、広告業界第4位の社長逮捕というのはタダゴトではない。

ADKは、1999年に業界3位の旭通信社と業界7位の第一企画が合併して誕生した。Aは旭通信社のことで、DKは第一企画のことだ。ファッションに強い第一企画はファッション業界では「イチキ」と呼ばれていて、そのメインクライアントはシャネル(株)だったが、ADKになってもそれは受け継がれて現在に至っている。旭通信社は1987年に広告業界では初めて東京証券取引所第二部に上場し、1990年には一部上場に昇格、98年には世界3大広告会社のひとつであるイギリスのWPPグループと資本・業務提携を行った。1999年には前述のように第一企画と合併している。その後、2011年に米国の投資ファンド会社ベインキャピタル傘下のBCPEMKLP(ビーシービーイーマディソンケイマンエルピー)がTOBによってADKの87.05%を取得するという衝撃的な出来事があった。WPPグループはADKの全保有株式を売却し、ADKとの資本業務提携を解消。ADKは2018年3月16日付けで上場廃止になり、ADKはBCPEMKLPの完全子会社となって現在に至っている。

逮捕された10月19日に、植野容疑者は社長を辞任し、後任社長には、子会社のADKマーケティングソリューションズの大山俊哉社長が10月20日付で就いた。大山氏は、電通デジタルでCEOを短期的に務めたこともあり、国内の4大広告会社間では異例のスカウト人事で2018年ADK入社。植野容疑者は2013年に社長になって

以来9年が経過していた。上場廃止、BCPEMKLPによる子会社化、持株会社ADKホールディングスへの移行、中央区築地のADKスクエア(現・銀座松竹スクエア)から2014年に虎ノ門ヒルズ森タワーへの本社移転などの指揮を執ってきた人物である。

ADKホールディングスは再上場を目指しているとされているが、今回の社長逮捕で暗雲が漂っている。

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