
アパレルブランド「アナップ(ANAP)」を展開するANAPホールディングスの株価が10月7日、前日比15.8%高の733円まで急騰し、ストップ高となった。株価上昇は5日連続となった。
ANAPホールディングスは、経営再建と事業構造の見直しを進めるなかで、暗号資産(仮想通貨)ビジネスに本格参入。9月だけで約16億円を投じ、5回にわたりビットコインを購入している。新規事業への積極姿勢が株価を押し上げる要因となったとみられる。
一方、2025年8月期の通期業績予想は依然として未定としており、第3四半期時点では営業損失・経常損失が続いている。9月24日には第4四半期に約35億4700万円の特別損失を計上する見通しも公表した。
通期決算は10月15日に発表予定。アパレル事業の立て直しと財務再建に取り組むなか、新たな成長エンジンとなり得るビットコイン事業の動向に注目が集まっている。