BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

BASE、過去最高益を更新へ 好決算で初の配当実施、株価は10%超と急伸

NEWNov 7, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
VIEW4
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営するBASEは11月7日、2025年12月期第3四半期(1〜9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比24.4%増の140億5200万円、営業利益は同43.2%増の11億4500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同31.8%増の9億600万円と、大幅な増収増益となった。

同社は好決算を受け、通期業績予想を上方修正。売上高を従来予想の196億円から208億3600万円(前年比30.4%増)へ、営業利益を10億円から11億7900万円(同52.7%増)へ引き上げた。純利益は12億4700万円から14億4100万円に上方修正し、前期比323.8%増と3倍超の利益水準を見込む。

さらに株主還元策も強化。従来「無配」を予定していた2025年12月期の年間配当について、初の4円配当を実施すると発表した。発表を受けて、翌7日の株式市場ではBASE株が急伸。取引開始直後から前日比10%以上上昇する場面があり、投資家の期待感が高まったようだ。

コロナ禍を経て一時的に落ち込んだEC市場は、SNSを起点とした販売やリピート顧客の定着など、新しい購買スタイルの広がりとともに再び拡大傾向にある。BASEもまた、個人や小規模事業者の自立型ブランド支援という立ち位置を強め、安定した収益モデルを築きつつある。

創業当初は「誰でもすぐにネットショップを開ける」サービスとして注目を集めたBASE。現在では、大手企業やクリエイターの活用も増え、単なるECプラットフォームを超えて、ブランド構築や販売支援の総合基盤へと進化している。今期は過去最高益を更新する見通しで、配当の実施は成長フェーズから安定成長企業への転換を示す一歩ともいえそうだ。

READ MORE