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ついに好調コム デ ギャルソン社がEコマース事業に参入

Aug 3, 2018.久米川一郎Tokyo, JP
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DOVER STREET MARKET Beijing

COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン、以下ギャルソン)社のビジネスは従来「COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)」のブランドビジネス(卸売りと小売りの両方)とDOVER STREET MARKET(ドーバー ストリート マーケット、以下ドーバー)の小売事業が2本柱になっていた。ブランドビジネスは、創業デザイナー兼社長の川久保玲による「COMME des GARÇONS」を筆頭にして、ウィメンズ、メンズの17ブランドがあるがインバウンド人気の「PLAY COMME des GARÇONS(プレイ コム デ ギャルソン)」を中心にして、インバウンド購買が好調だと見られている。

「COMME des GARÇONS」に限らずYohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)社、「BAO BAO(バオバオ)」が牽引するISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)社もインバウンドの恩恵を受けている。やはり御三家の威光は強い。そして特筆すべきはギャルソン社が2003年に始めたドーバー事業が軌道に乗って来ていることだ。現在はロンドン、銀座、ニューヨーク、シンガポール、北京の5店舗と今年の10月にオープンするロサンゼルスの6店舗目の展開だ。今後は7店舗目となるパリ店がオープン予定など、セレクト業界で圧倒的な存在感を誇るようになって来ている。この2本柱の好調で昨年5月決算は、売上高216億円で当期純利益24億円(帝国データバンクによる)。ラグジュアリー・ブランド並みの利益率の高さである。

こうした状況下でギャルソン社がついにECに乗り出した。この恐ろしくアナログな企業もついにECに乗り出すのかと思うと隔世の感がある。そして、記念すべきこのビジネスをデザインするのは川久保玲・社長だという。EC用のブランド「CDG」は実店舗が東京(表参道GYRE 2階)と大阪(南船場、「GOOD DESIGN SHOP(グッドデザインショップ)」跡地)に設けられて、それぞれ店舗面積は約100㎡と約55㎡。実店舗がオープンした7月20日には同時にギャルソン社初のECサイトがスタート。商品の平均単価は25,000円でECサイトでは25〜30品目のアイテムを取り扱い、店頭では約80品目を揃える。

ブランドビジネスもDSMの小売事業も結局成功させてきたギャルソン社、このEC(「CDG」)ビジネスも成功させてしまうのか。実に興味深い。

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