
カシオ計算機は5月14日、2026年3月期の通期連結決算を発表した。売上高は2762億6700万円(前年比5.5%増)の増収となり、営業利益は230億7100万円(同62.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は182億2700万円(同126.0%増)と、大幅な増益となった。
業績を牽引したのは主力の時計事業だ。売上高は1850億円(前年比11.3%増)、営業利益は271億円(同33.8%増)と大きく伸長。「G-SHOCK」の販売拡大が収益を押し上げた。
近年のカシオは、「G-SHOCK」の定番モデルを再訴求する戦略を強化している。中でも、初代モデルのDNAを受け継ぐ角型フォルムの5000・5600シリーズと、八角形ベゼルが特徴の2100シリーズが世界的に好調に推移。クラシック路線とファッション路線を両立する二軸戦略が奏功した。
さらに、K-POPガールズグループ「XG」をグローバルアンバサダーに起用したマーケティング施策も話題を集め、若年層へのブランド浸透を加速させている。
近年の時計市場では、高級機械式時計の価格高騰が続く一方、「G-SHOCK」のような実用性とファッション性を兼ね備えたモデルへの支持も拡大。特に2100シリーズは、「カシオーク」の愛称でも知られ、ファッション感度の高い層からも人気を集めている。
2027年3月期の通期業績予想は、売上高2950億円(前年比6.8%増)、営業利益260億円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益185億円(同1.5%増)を見込む。
時計事業を軸に復調を鮮明にするカシオは、「G-SHOCK」を単なる耐衝撃ウォッチではなく、世界的なカルチャーブランドへと進化させようとしている。









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