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「最新」より「原点」 2025年にもっとも売れた「G-SHOCK」はこのモデルだ

NEWDec 15, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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カシオ計算機は、2025年にもっとも売れた「G-SHOCK」の売上ランキングを発表した。長年にわたり進化を続けてきた「G-SHOCK」だが、今回のランキングではブランドの原点ともいえる初代モデルの存在感が際立つ結果となった。

1位に輝いたのは、1983年に発売された初代「DW-5000C」を復刻した「DW-5000R」だ。誕生から40年以上が経過したモデルがトップを獲得したことで、「G-SHOCK」が一過性のトレンドではなく、時代を超えて支持されるプロダクトであることを改めて証明した。オリジナルの設計思想を忠実に再現しつつ、現代の製造技術でアップデートされた復刻モデルは、往年のファンだけでなく若い世代からも高い支持を集めている。価格は33,000円。

初代「DW-5000C」は、「G-SHOCK」の歴史においてエポックメイキングな存在であるだけでなく、知的財産の面でも大きな意味を持つモデルだ。2023年6月26日には、その形状自体が特許庁により立体商標として登録された。色や素材を問わず、形そのものが保護対象となるのは極めて異例で、ロゴや文字を含まない形状のみでの登録は初のケースとなった。デザインがブランド資産として認められた象徴的な出来事といえる。

2位には、折り紙をデザインモチーフに取り入れた「DW-6900RGM-5JR」がランクインした。ベゼルとバンドには、折り紙特有の山折り・谷折りをイメージした点線パターンを配し、和紙の質感を思わせる仕上がりが特徴だ。「G-SHOCK」らしいタフさに、日本文化の要素を融合させたデザインが評価され、国内外で注目を集めた。価格は19,800円。

3位は、初代モデルのDNAを受け継ぐ「GW-M5610U-1JF」だった。スクエアフェイスのクラシカルなデザインは、「G-SHOCK」ファンの定番として根強い人気を誇る。実用性とデザイン性を兼ね備え、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで活躍する点が支持されている。価格は24,200円。

また、同じく初代モデルの系譜に連なる「DW-H5600MB-1JR」は、2023年にカシオ公式オンラインサイトで最も売れたモデルとして知られており、スクエア型「G-SHOCK」の人気が継続していることを示している。無駄を削ぎ落としたデザインは、カジュアルからモードまで幅広いファッションと相性が良く、「時計史に残る名作」としての評価はいまも揺るがない。

今回のランキングから見えてくるのは、「G-SHOCK」が常に新しい表現に挑戦しながらも、原点となるデザインや思想を大切にし続けているという点だ。最新モデルが並ぶ一方で、40年以上前に生まれたデザインがトップに立つという事実は、「G-SHOCK」というブランドの普遍性と完成度の高さを物語っている。

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