
グローバルアンバサダーのXG
カシオ計算機は8月1日、2026年3月期の第1四半期決算を発表した。売上高は621億9100万円(前年同期比4.6%減)、営業利益は37億3000万円(同17.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は37億2100万円(同39.8%減)と減収減益だった。特に最終利益はほぼ4割減と大幅な減益だ。
セグメント別では、時計事業の売上高は395億円(前年同期比13%減)、営業利益は42億円(同16%減)と2桁での減収減益だった。米国の関税政策の影響で利益率が悪化し、中国では消費低迷が直撃し売上が3割減少した。主力製品「G-SHOCK」は、K-POPガールズグループのXGをグローバルアンバサダーに起用し、ブランド再強化に取り組む。
一方、電卓などのコンシューマ事業は201億円(同11%減)と振るわなかったが、営業利益は12億円と微増。他事業も減収傾向が続き、赤字幅は縮小したものの、依然として5億円の営業赤字を計上している。
なお、通期の売上高予想に修正はないが、関税負担などを反映し、営業利益の見通しを210億円へと30億円下方修正(前期比47.5%増)、純利益も150億円(従来予想165億円、同86.0%増)へ引き下げた。売上高は2700億円(前年比3.1%増)を見込む。