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US|勢い衰えない「ファーフェッチ」ついに上場へ

Aug 31, 2018.セブツー編集部Tokyo, JP
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ラグジュアリーファッションECを運営するFarfetch(ファーフェッチ)は、今年末までの上場を目指し、ニューヨーク証券取引所へ上場申請したと明らかにした。

同社の上場はここ2年ほど囁かれていたが、時価総額は60億ドル(約6680億円*)を超える予想で大型案件になりそうだ。売り出し価格や公募株数などの詳細は未定で、主幹事証券会社はGoldman Sachs &Co.LLC(ゴールドマンサックス)とJ.P.Morgan Securities LLC(JPモルガン)が共同で、他の幹事会社をCredit Suisse Securities LLC(クレディスイス)、Deutsche Bank Securities Inc.(ドイツ証券)そしてBNP Paribas Securities Corp.(BNPパリバ)が務める。昨年6月にFarfetchは中国EC第2位のJD.com(JDドットコム)から3億9700万ドル(約443億2100万円*)の資金を調達、今年2月にはCHANEL(シャネル)社から少額の出資を受け、共同で新サービスの開発をスタートしている。

2007年にポルトガル出身の創設者兼CEOのJose Neves(ジョゼ・ネヴェス)氏がロンドンを拠点に「Farfetch」を立ち上げ、同サイトは現在までで約1000のラグジュアリーブティックとブランドを取り扱う世界最大規模のラグジュアリーECへと成長を遂げた。同社は時価総額が10億ドルを超える欧州で数少ないテクノロジー企業の一つでもある。「Farfetchの成長機会は拡大し続けている。過去20年でラグジュアリー市場は年率6%で成長していて、このままの成長ペースを保てば10年後には4500億ドル(約50兆1100億円*)の規模に達するだろう。その時売り上げの25%はオンライン、75%はテクノロジーにより改革された実店舗からという割合になっていると予測している。消費者は自分のショッピングがどこから始まりどこで終わるのか区別が難しくなり、オフラインとオンラインの差異はなくなるだろう。これが我々が”augmented retail(小売の拡大)”と呼んでいるものだ」とネヴェスCEOは語った。

売り上げ減少、閉店、閉鎖など負のスパイラルから抜け出せない百貨店や既存の小売業態とは対照的に、AmazonをはじめとするEC業態は好調を維持していて、とりわけファッションカテゴリーでは、裕福だが時間がない顧客層がハイエンドのECに流れる動きが活発だ。Farfetchだけでなくライバル企業も成長を加速していて、「NET-A-PORTER(ネッタポルテ)」「MR PORTER(ミスターポーター)」「THE OUTNET(アウトネット)」を運営するYOOX NET-A-PORTER GROUP S.P.A.(ユークス・ネッタポルテ・グループ)は、最近1万5000ドル(約167万円*)の「Chopard(ショパール)」と「Piaget(ピアジェ)」の時計の取り扱いを開始し品揃えを強化。2020年までにジュエリー・ウォッチカテゴリーで1億1400万ドル(約127億円*)の売り上げ創出を目指すという。同社は今年に入りスイスのラグジュアリー・グループRichemont(リシュモン)に買収され、上場を廃止している。

昨年9月には英投資ファンドのApax Partners(アパックス・パートナーズ)が同じくイギリス拠点のラグジュアリーECグループMatchesfashion.com(マッチズファッション)の過半数株式を約10億ドル(約1114億円*)で取得し傘下に収め、ニューヨーク発のハイファッションEC「Moda Operandi(モーダオペランディ)」は新たに1億6500万ドル(約184億円*)の資金を調達したと発表した。

Bain & Company(ベイン&カンパニー)によると、世界の個人向けラグジュアリー市場の今年の成長率は6〜8%で安定していて、2025年までに4460億ドル(約49兆6700億円*)まで拡大が見込めるという。この追い風に乗ってラグジュアリーECが一気に購買の主流となるのか、今後も目が離せない。


*1ドル=111円換算(8月24日時点)

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