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China|アリババやアマゾンもVR企業に出資、オンライン上で進むバーチャル試着

Jun 8, 2018.戴 思斉Tokyo, JP
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バーチャル・リアリティ(Virtual Reality、仮想現実、以下VR)はコンピューターなどによって作られた仮想的な世界を、現実世界のように体感できる技術で、すでに軍事、医学から娯楽、ゲーム、インテリアデザインなど生活の様々な場面で応用され普及してきた。ネットショッピングの盛り上がりを受け、アパレル業界においてもVR技術はこれまでより活発に使われるようになっていくだろう。

実店舗に比べて、最近のネット通販システムはますます便利になっていて、多様なサービスに対応している。買い物にかかる時間を節約し、体力の消耗も避けられることもあり、ネットショップは急速に発展、実店舗の市場占有率はますます小さくなっている。しかし、リアル店舗には「実際に選んて試着できる」というデジタルにはないメリットがある。ネットショップと実店舗、それぞれの優れた点を有効活用するため、市場では「新型」店舗やVRを使ったバーチャル試着サービスが誕生した。

今年の5月、「ZARA(ザラ)」は東京・六本木店に期間限定の「新型」店舗をオープンした。そこでは、専用アプリを使って商品のバーコードをスキャンすると、試着したいアイテムがフィッティングルームに用意されるという、”全ての商品が揃っている”ネットショップと”体験、試着ができる”実店舗という双方のメリットを組み合わせたシステムを導入している。商品はアプリ上で買い物かごに入れ、ネット決済または店舗での現金払いで購入できる。

VRを使ったバーチャル試着技術は、すでに導入している大手企業が出てきていて、ファーストリテイリングの「UNIQLO(ユニクロ)」は、2012年にアメリカ・サンディエゴに開業した新店舗でバーチャル試着システムを導入。顧客は試着室の鏡で、試着しているアイテムの色違いをバーチャルで確認できるというものだ。2014年には中国で4Dバーチャル試着を体験できるオンラインショップを開設。そこでは自分の体型に近いモデルに商品を着せ、ネット上でサイズ感などが確認できる。中国のEC最大手アリババグループ傘下のECプラットフォームTモール(Tmall)は、2015年にバーチャル試着のオンラインシステム「魔搭」を導入し、翌年同グループ傘下のタオバオ(TAOBAO)も類似のシステム「Buy +バーチャルショッピング」を取り入れた。同年、中国の大手EC企業JD.comは「JD試着室」というアプリを発表。また、アメリカの大手EC企業eBayとオーストラリア最大の百貨店チェーンMyerは、世界初のVRオンラインショップ「eBay VR Department Store」をローンチした。

VRを用いた試着技術は発展を続けていて、5月29日にはTモールと中国のファッションブランド「Lily(リリー)」が提携し、上海に実店舗「Lily Tモール店」をオープン。ブランド16周年のアニバーサリーイベントも開催され、多くの芸能人やKOLが訪れ、店舗でバーチャル試着を体験した。バーチャル試着では顧客の好みに合ったスタイルが表示され、等身大のバーチャルモデルで着用した姿を見ることができ、購入したい商品は直接購入できる。

アリババグループは今年5月、VR分野の成長を加速するためフランスのデジタルプラットフォームORDRE(オードル)社に投資していて、VRによるバーチャルファッションショーの開発を計画している。また、アマゾンは昨年10月に3Dモデリング企業Body Labsを買収。人体の3Dモデルを使ってバーチャル試着を可能にする技術の特許申請中という。アマゾンは近年ファッション領域に力を入れていて、バーチャル技術の導入によってさらなる拡大を狙っていると見られる。

VR技術は、ネット通販では着用感やスタイリング、サイズをすべて個人の想像で購入しなければならなかった問題を解決しただけでなく、実店舗とネットショップ双方をつなぐ役割も果たしている。VR技術がもっと成熟したそう遠くない未来では、多くの企業とブランドがVRを活用しているだろう。

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