アジアが成長ドライバーとなりファーストリテイリングの2022年8月期決算は過去最高を更新

ファーストリテイリングは10月13日、2022年8月期の通期連結決算を発表した。売上高にあたる売上収益は2兆3011億円（前期比7.9％増）、営業利益は2973億円（同19.4％増）、親会社の所有者に帰属する当期利益は2733億円（同60.9％増）と増収増益で、為替の影響を除いても過去最高の業績を更新した。

国内のユニクロ事業は、売上収益は8102億円（同3.8％減）、営業利益は1240億円（同0.6％増）と減収増益だった。外出ニーズにマッチした商品や夏物商品の販売が好調だった。海外のユニクロ事業は、売上収益は1兆1187億円（同20.3％増）、営業利益は1583億円（同42.4％増）と大幅な増収増益だった。ジーユー事業は、売上収益は2460億円（前期比1.4％減）、営業利益は166億円（同17.4％減）で、減収減益だった。上期に生産や物流の遅延により売れ筋商品をタイムリーに投入できず欠品が発生したことが響いた。1株当たり期末配当金は340円を予定しており、上期の280円と合わせ年間配当金は620円と前年比140円の増配となる。

同社は、2023年8月期の通期業績予想も発表した。売上収益は2兆6500億円（前期比15.2％増）、営業利益は3500億円（同17.7％増）、親会社の所有者に帰属する当期利益は2300億円（同15.9％減）を見込む。為替差益などを1143億円計上したため当期利益は2桁減になるが、為替影響を除くと前期比で増益の水準となる。