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Global|GUCCI GANGからFendimanまで、ブランド名を曲中に使う直接的な連携戦略は 双方大成功

Aug 28, 2018.Tokyo, JP
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FENDI中国公式サイトより

ストリートウェア文化は世界中の多くの若者たちに人気が高く、また、世界のヒップホップ・アーティストたちも熱狂的になっている。昔はラグジュアリー・ブランドがトップに君臨し、ストリートウェアはアンダーグラウンドという雰囲気だった。しかし近年は「Supreme(シュプリーム)」「Off-white(オフホワイト)」などのストリート・ブランドが絶大な人気を誇っており、世界的なストリートブームにラグジュアリー・ブランドも乗っかり戦略を変えてきている。若年層のファンを獲得するため、新ロゴを出したり、ブランドのスタイルとストリートテイストを組み合わせたデザインを出している。ブランドとセレブのコラボレーションが続々と出てきているが、アーティストがブランドのために曲を作るのは何よりも直接的な広告方法になっている。

HIPHOPには昔から頻繁に「GUCCI(グッチ)」「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」「Versace(ヴェルサーチ)」などのブランド名が歌詞に登場している。昨年リリースした、米国のラッパーLil pump(リル・ポンプ)の「Gucci Gang」は、"guccigang、guccigang…"という歌詞の缲り返しが曲の半分以上を占めており、まるで洗脳曲だ。「Gucci Gang」はbillboardのシングルチャートでトップ10にランクインした。

Gucci Gang MVより

近年、中国ではヒップホップブームが巻き起こっており、ラグジュアリー・ブランドもこれに注目して続々とコラボレーションを展開している。「Burberry(バーバリー)」のグローバル・アンバサダーである韓国の男性アイドルグループEXOの旧メンバー呉亦凡(ウー・イーファン、Kris Wu)は、昨年11月にシングル「B . M .」(Burberry Made)を発表した。曲中に“I’m burberry made”という歌詞が登場、彼をグローバル・アンバサダーに起用したことが無駄にはなっていないようだ。

Burberry公式Instagramより

また、中国の人気ラッパー王嘉尔(Jackson Wang)が今年5月に発表した「Fendiman」は、アメリカのiTunes USポップチャートと総ランキングの首位を獲得した。中国人が初めての快挙である。このようなコラボレーションは、アーティストのアルバムの売り上げも同時にアップさせる。こうしたHIPHOPとのコラボは広告を撮るよりも効果的なのかもしれない。なにしろ、歌に繰り返し出てきた“Fendiman”を聞いていると、ブランド名が頭から離れなくなる。

Fendiman MVより

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