
化粧品クチコミサイト「アットコスメ(@cosme)」やリアル店舗を展開するアイスタイルは7月31日、好調な事業推移を受けて2025年6月期通期の業績予想を上方修正した。売上高は従来予想の660億円から685億円に増額(前年比22.1%増)、営業利益は28億円から31億5000万円(同62.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は19億円から23億円(同89.5%増)に引き上げた。
業績を牽引したのは、今年3月にリニューアルオープンした旗艦店「アットコスメトーキョー(@cosme TOKYO)」の集客効果と、既存店の売り上げ伸長だ。店頭体験を重視した品揃えとディスプレイ施策が奏功し、SNSなどでのシェア拡散も加速、リアル店舗とデジタルの相乗効果が高まっている。
化粧品ブランドに対するマーケティング支援事業でも想定以上の伸びを記録し、売上高を押し上げた。リアルとECの購買データを活用したターゲティング広告やリテールメディア施策が好評で、化粧品ブランドとの取引高も拡大、企業側からの信頼も厚みを増しているようだ。
年内に開業を予定している香港の旗艦店「アットコスメホンコン(@cosme HONG KONG)」の先行費用や、システム関連の一過性償却費を第4四半期に計上するものの、それを差し引いても十分に増益となる見込みだ。