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Japan|海外進出強める企業に軍配か?日本アイウェア市場

Jun 4, 2018.セブツー編集部Tokyo, JP
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国内最大規模のアイウェア企業ジンズ(JINS)が今年4月に発表した第2四半期決算は、売上高が252億9400万円(前年同期比6.2%増)、営業利益21億7700万円(同7.8%増)、純利益10億3400万円(同15.6%増)と増収増益だった。

国内のアイウェア企業の業績を比較すると、海外に積極的か否かで明暗が分かれる。総店舗数449店のうち中国100店、台湾10店、北米4店と順調に海外展開を進めるジンズの2017年度当期純利益は前期比40%増だった。一方、国内のみで381店舗を展開するメガネスーパーの同当期純利益は前期比44.6%減と大幅に減少している。

海外進出のスピードも重要だ。2018年2月期に前期比25%(150億円)売り上げを伸ばしたオンデーズ(OWNDAYS)は、海外進出をはじめてわずか5年でシンガポール、台湾、タイ、カンボジア、フィリピン、オーストラリア、マレーシア、べトナム、インドネシアの9カ国に店舗を展開。国内店舗数は112店、海外は120店で、海外での売上高は85億円とともに国内を上回り急速に海外事業を拡大している。2010年から海外展開をはじめた、2017年度当期純利益が同規模のゾフが現在海外22店舗と考えると驚異的な拡大だ。

また、1973年にパリで海外1号店を出した「PARIS MIKI(パリミキ)」で知られる三城ホールディングスと、2010年中国で海外初出店したジンズを比べると、店舗数は三城ホールディングスが878店(うち海外75)、ジンズが449店(うち海外114)と2倍近く違うが、売上高はどちらも500億円前後とジンズが追い上げを見せている。

国内のアイウェアの市場規模は2016年が5045億円で、2017年は5120億円と予想されていて、数年で1兆円規模になった2次流通市場と比較してみても、伸びてはいるが今後大きな成長は見込めない。さらにサングラスのようなファッション需要のアイウェアは衣服や化粧品に比べてトレンドに左右されにくく、視力矯正需要のメガネは頻繁に買い替えるようなものではないので、全体的に回転率が低い。これらの要因を鑑みても海外市場に勝機を見出すのは当然だろう。

*インターメスティック、ゾフ、オンデーズの数値は決算公告から抜粋、メガネスーパーは2016年4月期決算から

 

*ジンズは2017年8月期、三城ホールディングスと愛眼は2018年3月期、メガネスーパーは2016年4月期決算から。オンデーズは2017年2月時点の決算公告から

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