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オンワードHDが「ジル・サンダー」から撤退 全株式を「ディーゼル」親会社に売却

Mar 5, 2021.高村 学Tokyo, JP
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オンワードホールディングス(以下、オンワードHD)は3月5日、連結子会社のオンワードイタリアが保有するイタリアのジルサンダー社の全株式をレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)が代表を務めるOTB社に売却すると発表した。ジル・サンダー社はドイツブランド「ジル・サンダー(Jil Sander)」の企画販売を手掛けている。OTB社は「ディーゼル(Diesel)」や「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」「マルニ(Marni)」「ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)」などを手掛けているイタリアのファッショングループだ。「ジル・サンダー」は、2017年からルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻がクリエイティブ・ディレクターを務めている。

オンワードHDは、新型コロナウイルスの感染症拡大の影響を受けて、欧州を中心とする海外事業の経営環境がさらに悪化していた。昨年から不採算事業からの撤退や規模の縮小を進めてきたが、その一環として「ジル ・サンダー」事業からの撤退を決めた。なお、ジル ・サンダー社の2020年3月期の売上高は4860万ユーロ(62億6940万円*)、営業利益は1782万ユーロ(22億9878万円)の赤字、当期純損益は2274万ユーロ(29億3346万円)の赤字だった。株式の譲渡額は非公表。

*1ユーロ=129円換算(3月5日時点)

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