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過去最高業績のジンズHDがトップ交代 創業者から40歳の田中亮氏にバトンタッチ

NEWAug 30, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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アイウェアブランド「ジンズ(JINS)」を展開するジンズホールディングス(以下、ジンズHD)は8月29日、取締役副社長COOの田中亮(たなか りょう、40歳)氏が代表取締役社長COOに就任する人事を発表した。11月27日に予定されている株主総会と取締役会で正式決議される見通しで、現社長の田中仁氏は代表取締役会長CEOに就く。創業者である田中仁氏から、次世代経営陣へのバトンが渡されるかたちだ。

新社長に就任予定の田中亮氏は、群馬県出身。2008年にみずほ銀行へ入行し、法人営業などに従事した。その後、2011年にジンズHD傘下で雑貨事業を手掛けるフィールグッドに転じ、2017年にはジンズHD本体に入社。2020年には執行役員に昇格し、店舗運営や事業戦略に深く関わってきた。2023年には取締役副社長COOに就任し、グループ全体のオペレーションを統括してきた実績を持つ。

現社長の田中仁氏は1991年に前身の会社を創業し、2001年にアイウエアブランド「ジンズ」を立ち上げた。低価格かつ高品質なメガネの提供で業界にイノベーションをもたらし、ファッション性や機能性を兼ね備えたアイウエアを幅広い層に普及させた。「ジンズ」の店舗は国内外で展開され、現在はアジアを中心にグローバルなブランドへと成長している。田中氏は経営トップとして急成長を牽引してきたが、今回の人事を機に会長CEOとして経営の方向性や長期戦略に注力し、実務の指揮は次世代に委ねる。

ジンズHDの業績は好調だ。2025年8月期の連結業績予想は、売上高925億3200万円(前年比11.5%増)、営業利益108億500万円(同37.9%増)、純利益72億500万円(同54.2%増)を見込んでいる。いずれも過去最高だった前期(2024年8月期)を上回る水準で、特に純利益は50%を超える大幅な増益となる見通しだ。売上高は前期から100億円以上積み増す計算で、好調な店舗展開や海外市場での成長が追い風になっている。

今回の社長交代について、田中仁氏は「当社の持続的発展を見据えて入念に準備してきた計画的な承継の一環」と説明。経営の継続性を担保しつつ、より長期的なビジョンを描いていく姿勢を示している。新社長となる亮氏もコメントを発表し、「田中仁CEOが築き上げてきた知見やネットワークを最大限に活かし、グローバル市場でのさらなる成長とイノベーション創出に努めていく」と語っている。

ジンズHDはこれまでにも、ブルーライトカット機能を搭載した「JINS SCREEN」や、軽量フレーム「Airframe」などのヒット商品を数多く生み出してきた。さらにAIやデータを活用した度数測定やオンライン販売、サブスクリプション型サービスなど、アイウエア市場に新しい仕組みを導入してきた先駆者的存在でもある。今後はグローバルでの店舗展開や、ウェルビーイング市場との親和性を高めた新領域への挑戦などが期待される。

経営者の世代交代は、多くの企業にとって大きな転機となる。ジンズHDの場合は創業家から次世代へのバトンタッチであり、経営の安定性と成長戦略の両立が重要なテーマとなる。田中亮氏は40歳と若く、銀行やグループ内での経験を通じて幅広い視点を培ってきた。アジアを中心とした海外戦略の加速や、新たなテクノロジーとの融合によって、「ジンズ」がどのような次のステージに進むのか注目される。

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