
ルックホールディングス(撮影:セブツー)
「A.P.C.(アーペーセー)」や「マリメッコ(marimekko)」「イル・ビゾンテ(IL BISONTE)」など、主に欧米の婦人服ブランドを展開するルックホールディングス(以下、ルックHD)は8月5日、2024年12月期の第2四半期と通期それぞれの業績予想の修正を発表した。
通期での売上高は565億円(前回発表は570億円)、営業利益は29億円(同34億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は22億円(同25億円)に修正した。
第2四半期累計の業績予想は、売上高は274億5000万円(前回発表は272億円)、営業利益は9億5000万円(同12億円)、親会社株主に帰属する中間純利益は7億円(同10億円)に修正した。
ルックHDの2024年12月期の第1四半期決算(1月1日〜3月31日)は、売上高は139億3900万円(前年同期比0.1%減)、営業利益は9億3200万円(同21.2%減)、親会社株主に帰属する四半期利益は6億6800万円(同23.3%減)と減収減益だった。主力ブランドである「A.P.C.」と「マリメッコ」は、新規出店を推し進めたことで店頭での販売が好調に推移したが、日本と韓国で3月は気温が上がらなかったため春物が苦戦していた。
通期では、日本では引き続き新規出店を推し進めていくことで計画通りの業績を見込んでいるが、欧州での卸売販売の減少や韓国でのセール販売比率が引き続き上昇することが見込まれるため、前回予想を下回るとしている。
ルックHDは、2024年を初年度とする中期経営計画を発表しており、中期経営計画の最終年度の2028年12月期で売上高700億円、営業利益50億円を目標と設定している。しかし、初年度から計画の見直しを迫られる。