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「モッズ・ヘア」運営のエム・エイチ・グループ、第1四半期は営業赤字で厳しい滑り出し

NEWNov 13, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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ヘアサロン「モッズ・ヘア(Mod's Hair)」を運営するエム・エイチ・グループは11月13日、2026年6月期の第1四半期決算を発表した。売上高は4億5600万円(前年同期比4.2%減)、営業利益は1400万円の赤字(前年は800万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1500万円の赤字(同900万円の赤字)となり、今期は黒字転換を見込むものの、厳しい滑り出しとなった。

エム・エイチ・グループは、フラッグシップサロンである「モッズ・ヘア」を手掛ける直営サロン運営事業、フランチャイズビジネスを手掛けるBS(ブランドシェア)サロン運営事業、ヘアメイク事業などを展開している。このうち、売上高構成比でほぼ半数を占める直営サロン運営事業は、青山などの首都圏を中心に10店舗を運営しており、売上高は前年同期比2.1%減となる2億2905万円、営業利益は同52.9%減となる911万円だった。

BSサロン運営事業は、国内36店舗、韓国9店舗、台湾3店舗、中国5店舗の計53店舗を展開。売上高は5503万円(前年同期比3.2%減)、営業利益は1775万円(同50.6%減)となり、こちらも減収減益だった。一方、ヘアメイク事業は売上高9916万円(同1.5%減)、営業利益511万円(同82.4%増)と、利益面では大幅に改善している。

美容室支援事業は売上高2946万円(前年同期比1.7%増)、営業利益1863万円(同1.7%増)と堅調に推移。グループは2020年7月に人材派遣事業を手掛けるオンリー・ワンを連結子会社化しており、タワーマンションを中心としたコンシェルジュ派遣などのキャリアデザイン事業も展開している。こちらの売上高は6466万円(前年同期比15.8%減)、営業利益425万円(同10.0%減)と減少した。

エム・エイチ・グループの2026年6月期の連結業績予想は、売上高は20億円(前年比3.9%増)、営業利益は3000万円(前年は900万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は1500万円(同1700万円の赤字)を見込む。

美容業界全体では、物価上昇による節約志向や消費マインドの低下で来店サイクルが長期化しており、人材の流動性も高まっている。このため、エム・エイチ・グループでは、優秀なスタッフの確保と育成を最重要課題と位置付け、一定の先行コストを許容しつつ競争力の維持・強化に注力していく方針だ。

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