
欧米を中心としたファッション&ビューティ関連銘柄で構成する「SVT グローバル」は4月1日は、ラグジュアリー株の上昇に支えられながらも、スポーツセクターの急落が際立つ展開となった。混迷が続いていた中東情勢を巡り、トランプ米大統領が3月31日に対イラン軍事作戦を2〜3週間以内に終結させるとの見通しを示したことで、指数は38.32%と回復基調を示したが、この日は選別相場でもあった。
最大のインパクトは、ナイキの急落(-15.55%)だ。単なる業績要因にとどまらず、スポーツ市場における競争構造の変化を織り込む動きとみられる。オールバーズも-12.96%と大幅安となった。オールバーズは約3900万ドルで事業および特定資産を売却し、清算に向かう計画が明らかになっており、サステナブル系D2Cブランドの限界を象徴する事例となりつつある。
一方で、同セクター内でも明暗は分かれる。アシックス(+5.39%)やルルレモン(+3.73%)は逆行高となり、機能性やブランド力を背景に資金が集中している。
対照的に、ラグジュアリーは全面高となった。エルメス(+3.76%)、リシュモン(+3.28%)、モンクレール(+2.65%)などが揃って上昇し、中東情勢を巡る緊張緩和への期待がある。地政学リスクの後退観測は富裕層消費への安心感につながり、ラグジュアリー株への資金流入を促した。
また、インディテックス(+4.31%)やファーストリテイリング(+3.31%)といったグローバルSPAも堅調に推移し、実需ベースの消費の底堅さも確認された。
この日の動きを総合すると、市場は明確に三つの方向へ分かれた。ナイキ急落に象徴されるスポーツ市場の構造変化、オールバーズ清算にみる新興ブランドの淘汰、地政学リスク後退を背景としたラグジュアリーへの資金回帰である。
【参考】「SVT グローバル」騰落率上位(4月1日)
銘柄名|騰落率
PVH Corporation|+9.65%
asics|+5.39%
Inditex|+4.31%
Ermenegildo Zegna Group|+4.22%
lululemon athletica|+3.73%
HERMES INTERNATIONAL|+3.76%
Fast Retailing|+3.31%
Richemont|+3.28%
Brunello Cucinelli|+2.92%
Burberry Group|+2.85%
【参考】「SVT グローバル」騰落率下位(4月1日)
銘柄名|騰落率
NIKE|-15.55%
Allbirds|-12.96%
Under Armour|-2.71%
Hugo Boss|-0.87%
Unilever|-0.54%
VF Corporation|-0.41%
Columbia Sportswear|-0.40%
Canada Goose Holdings|-0.20%
※「SVT グローバル」は原則として本国のプライマリー上場市場の株価を採用
※本データは現地通貨建て株価ベースで算出しており、為替変動の影響は考慮していない
※「SVT グローバル」採用33銘柄
LVMH / HERMES INTERNATIONAL / KERING / Prada / Burberry Group / Ferragamo Group / Brunello Cucinelli / Moncler / Richemont / Swatch Group / Fast Retailing / Inditex / Hennes & Mauritz / Hugo Boss / Ermenegildo Zegna Group / Ralph Lauren Corporation / Tapestry / PVH Corporation / VF Corporation / Capri Holdings / Canada Goose Holdings / Deckers Outdoor Corporation / Levi Strauss & Co. / NIKE / adidas / asics / lululemon athletica / Under Armour / Columbia Sportswear / Allbirds / On Holding AG / L’Oreal / Unilever
Nike plunges 15% and Allbirds exits; capital rotates back to luxury, lifting the “SVT Global” index 38.32%.










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