「渋谷ストリーム」、「渋谷スクランブルスクエア」、そして11月22日には「渋谷パルコ」がオープンした。「新しい渋谷」の姿がどんどん明らかになっている。「渋谷パルコ」は公園通りでいわゆる渋谷駅周辺再開発とは一線を画するが、まあ「ニュー渋谷」の一翼を担う存在ではないだろうか。「渋谷パルコ」で最も注目されたのは、ラグジュアリーブランドの導入だが、「グッチ(GUCCI)」と「ロエベ(LOEWE)」の2ブランドだった。ちなみに、前述の「渋谷スクランブルスクエア」のラグジュアリーブランドは「バレンシアガ(Balenciaga)」「ジバンシィ(Givenchy)」「ヴァレンティノ(Valentino)」「ブルガリ(BVLGARI)」「サカイ(sacai)」「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」「サンローラン(Sanint Laurent)」「ティファニー(Tiffany&Co)」「ジミーシュウ(Jimmy Choo)」というラインアップだった。
このラインアップは、ラグジュアリーブランドの大集積である東急百貨店渋谷本店の「ブルガリ」「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」「グッチ」「エルメス(Hermes)」「フェンディ(Fendi)」「フェラガモ(Ferragamo)」「ロエベ」「エトロ(ETRO)」「コールハーン(Cole Haan)」「リモワ(RIMOWA)」を意識したブランド構成になっている。ダブっているのは「ブルガリ」だけだ。一方、J.フロントリテイリング傘下の「渋谷パルコ」は、東急百貨店渋谷本店にある2ブランド「グッチ」「ロエベ」を今回導入しているのが注目されるところだ。公園通りと松濤を後背地にした東急本店にもこの「グッチ」「ロエベ」がブティッグがあるが、両立可能という判断だろうか。
そして、渋谷のラグジュアリーブランドと言えば、西武百貨店渋谷店ということになるが、ここでは「グッチ」「ティファニー」「ヴァレンティノ」がそれぞれ「渋谷パルコ」、「渋谷スクランブルスクエア」とバッティングしている。それぞれ渋谷では3店舗、2店舗、2店舗の体制になる。「グッチ」はついに3店舗体制だ。
この東急本店も今回の渋谷駅周辺再開発では「カヤの外」におかれているが、東急グループとしては、ラグジュアリーの本丸として、そのまま存続していくようである。なお渋谷西武については、老朽化を理由に2020年以降の建て替えを発表している。2007年の全面改装以来、8年ぶりとなる。これは、渋谷駅周辺再開発との連動ではなく、それを見据えた動きということになる。