しまむらが1株を3株に株式分割へ　第3四半期は全事業が前年越えと好調を維持

衣料品大手のしまむらは12月22日、2026年2月期の第3四半期決算を発表した。売上高は5255億600万円（前年同期比5.6％増）、営業利益は481億7700万円（同3.5％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は351億4700万円（同4.5％増）となり、増収増益を確保した。中間期決算で売上高、営業利益、純利益のすべてが過去最高を更新しており、その好調ぶりを第3四半期に入っても維持した格好だ。

業績を牽引したのは、主力の「しまむら」事業だ。売上高は3898億1900万円と前年同期比5.1％増を記録し、安定した集客と商品力で堅調に推移した。加えて、その他の事業も軒並み好調だった。「アベイル」は527億5200万円（同5.2％増）、「バースデイ」は626億8100万円（同7.0％増）、「シャンブル」は124億2300万円（同10.8％増）、「ディバロ」は7億8700万円（同13.0％増）と、全事業が前年実績を上回り、グループ全体の成長を支えた。

同日、しまむらは株主還元策の一環として、2026年2月21日付で**1株を3株に分割する株式分割**を実施すると発表した。これにより、発行済株式数は約7382万株から約2億2147万株へと増加する。株主優待については、分割後も基本的な内容を維持しつつ一部見直しを行う方針で、投資単位の引き下げによる株式の流動性向上や、個人投資家を中心とした投資家層の拡大を狙う。なお、配当金額および資本金額に変更はないとしている。

2026年2月期の通期業績予想については、売上高6926億4000万円（前期比4.1％増）、営業利益606億9000万円（同2.4％増）、当期純利益428億5800万円（同2.3％増）を見込む。主力事業の安定成長に加え、多ブランド展開が奏功する中、しまむらの堅調な業績推移が続いている。