インフルエンサーとして活躍する人たちも続々と同社でプロデュースブランドを始めている。3月13日には、トップブロガーからインスタグラマー、YouTuber等で活躍中の“あいにゃん”こと鈴木愛里がプロデュースするブランド「アリーム(Areeam)」を立ち上げることを発表した。同日にインスタライブに本人が登場し、ブランドの想いや商品紹介のライブコマースを実施した。2018年11月2日には、タレント、モデル、YouTuber等で活躍中の“ゆうこす”こと菅本裕子がプロデュースするファッションブランド「アミック(#amic)」の立ち上げを発表。こちらも3日間にわたってInstagram、YouTubeで本人が商品紹介、ライブコマースを行った。インフルエンサーの特性を活かし、商品紹介の動画配信という新しいスタイルのプロモーションを行った。
以上の4ブランドは同社のECサイト「STRIPE CLUB」での販売が主であったが、ティーン層から絶大な支持を得るタレントの藤田ニコルが手掛けるブランド「ニコロン(NiCORON)」はECサイトだけではなく、店舗出店も果たした。2018年2月18日にSHIBUYA109でオープン。彼女のファン層である同世代の女の子に向けて、等身大で毎日着られる、カジュアルなアイテムを約120型と豊富に取り揃えた。価格帯も3000円〜6000円と、若い世代向けの設定になっている。
タレントやインフルエンサーの特性を活かし、デザインや価格帯なども彼女らのファン層に合わせた商品展開ができるということが、プロデュースブランドの強みなのかもしれない。昔風に言えば「タレントブランド」ではあるが、レッキとしたファッション&アパレル企業のストライプインターナショナルが手掛けるべきブランドなのかどうか。こういうタレントブランドの5年生存率は高めに見積もってもせいぜい10%。5年後にこの5ブランドのうちいくつ残っているか興味深いが、最初から2、3年が勝負と思っているのだろうか。